元プロ野球選手・鳥谷敬氏の書籍『他人の期待には応えなくていい』が、3月16日(木)にKADOKAWAより発売された。18年間のプロ生活で培った自己肯定感を高める35のメソッドを、現役時代のエピソードを踏まえて紹介する。

何かに迷った時や、立ち止まって考えたい時に参考になりそうな一冊だ。

自分らしさや幸せの答えがわかる“鳥谷流・人生訓”

プロ野球の阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズで活躍し、18年にわたってプロの世界を生き抜いてきた鳥谷氏。

一軍公式戦1939試合連続出場、13シーズン連続全試合出場はいずれも歴代2位の記録。通算2000安打以上を記録した選手が入会を許される「名球会」のメンバーにもなり、ショートストップとしては歴代1位となる667試合連続フルイニング出場も記録した。

決して才能に恵まれたわけではない普通の選手が、プロ野球で大きな成果を出せた理由とは。なぜ現役時代、多くを語らず感情をあらわにしなかったのか。

「カッコイイほうを選べ」「空気を読むな、自己主義で行こう!」などの格言が満載の同書で、強く・かっこよく・自分らしく生きる‟鳥谷流”人生訓を学べば、自然と自己肯定感が高まり、生きる活力が湧き出てくるだろう。

「常識」を疑い「普通」を問い直す、と題した同書

同書の「はじめに」の内容を一部抜粋して紹介していこう。

「『現役時代が恋しくなりませんか?』とか、『早くユニフォームを着て、現場復帰したいのではないですか?』と聞かれることも多い。しかし、わたしの答えは「ノー」だ。野球が恋しくなることも、現場復帰への渇望も微塵もない」

さらに、「誤解をおそれずにいえば、わたしは‟野球が好きではない”からだ」と続く。では、なぜプロ野球選手として数々の功績を残すことができたのか。

「野球好きではないわたしが、どうしてずっと野球を続け、そしてプロの世界で活躍することができたのか?答えは簡単だ。“野球が得意”だったからだ。(中略)得意なもので勝負したほうが成功の確率が高まるのも事実なのだ」

「『常識』を疑い、『普通』を問い直すことでこそ、人とは違う新たな価値観が生まれるのではないだろうか?現役時代には見えなかったこと、気づかなかったことが、ユニフォームを脱いだことによって見えたり、気づいたりするようになった。

本書では、そんな気づきの数々や、わたしがずっと心がけてきたことを、あらためて整理してお伝えしたいと思う」

鳥谷 敬(とりたに たかし)プロフィール

鳥谷氏は1981年6月26日生まれ。東京都出身。聖望学園高校、早稲田大学を経て、2003年の自由獲得枠で阪神タイガースに入団。内野手。右投げ左打ち。ベストナイン選出6回、ゴールデングラブ賞選出5回。

阪神時代は精神的支柱としてチームに貢献。選手会長、野手キャプテン、チームキャプテンも務めた。2020年、前年シーズンオフに阪神を退団し、千葉ロッテマリーンズ入り。

2021年、遊撃手として史上最高齢となる39歳9カ月での開幕スタメン。2021年10月31日、現役引退を表明。現在は野球解説者や野球評論家を務める。

生き方や働き方にも役立つヒントが得られそうな一冊を手に取ってみよう。

他人の期待には応えなくていい
定価:1,760円(税込)
判型:四六判
頁数:240ページ
ISBN:978-4-04-605803-4
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(hachi)