春の行事といえば、お花見。桜を見ながら、家族や友人と共に美味しい食事やお酒を楽しむものだが、たまには一人でのんびりと桜を愛でるのも一興だ。
2023年の開花は例年よりも早いと言われているが、花見の時期になるとどこも人で賑わってしまう。「さらに早く花見ができないか」と行き着いたのが、ヒルトン東京お台場だ。なんでも、春限定の宿泊プランでは室内の装飾から食事に至るまで桜を堪能できるという。
目次
■春を味わいに、いざ「ヒルトン東京お台場」へ!
■とことん桜づくしのひと時を愉しむ
■春を味わいに、いざ「ヒルトン東京お台場」へ!

ホテル業界に詳しくない筆者でさえ聞いたことのあるヒルトン。北海道から沖縄まで国内に数多く展開しているため、読者のみなさんも見聞きしたことはあるだろう。
今回宿泊したヒルトン東京お台場は、東京臨海新交通臨海線「台場駅」から徒歩すぐ、東京湾を一望できる場所に建っている。

エントランスに入ると、正面に飾られている大きな桜が目をひく。これは、冬に花を咲かせる “啓翁桜”を山形県高畠町から取り寄せ、3月中旬まで飾っているという。


チェックインを済ませて客室へと向かったが、想像以上に広い。建物は東京湾に沿うように扇型に広がっているため、廊下は緩やかなカーブを描いている。
そして、木材でできたルームキーでロックを解除し、部屋へと入っていくのだが……。
■とことん桜づくしのひと時を愉しむ
ヒルトン東京お台場が4月16日(日)まで提供している宿泊プラン「SAKURA SAKE Experience」。1泊2日でどのような体験ができるのか、詳しく見ていこう。
●桜が装飾された客室


まずは客室に入ってからの印象。部屋から東京湾の眺めが楽しめることは知っていたが、それよりも室内に備えられた桜の存在感が強い。
しかし、一人でゆっくりと花見がしたかったので、ソファでくつろぎながら桜を見られるのは嬉しいポイントだ。

昼と夜で表情を変える景色も魅力的。部屋の位置によって見え方が異なるそうだが、ほぼ正面にはレインボーブリッジがあり、その奥には東京タワーがはっきりと見える。
さらに東京湾に浮かぶ屋形船も、東京らしい風情を感じさせる要素の一つ。煌びやかな夜景を眺めているだけで、日々の喧騒を忘れさせてくれるかのようだ。
●桜をイメージさせるディナー

気がつくと夕食時。今回のプランではディナーを自室でいただけるが、運ばれてきたのは握り寿司である。中トロをはじめ、ヒラメ、赤身、イカ、コハダなど、彩り豊かなお寿司が並び、春を感じさせる桜の添え物も可愛らしい。

このほか、お寿司と一緒に提供される酒も見どころの一つ。茨城県にある来福酒造が醸した「来福 純米生原酒 さくら」には、桜の花から作った酵母が使われているという。
口に含むと日本酒の旨味が広がり優しい甘みも感じられるが、キレのある爽やかな口当たりなので、何杯でも飲めてしまう。

また、酒を入れる盃は17℃以下になると色が変わるというもの。通常は木の枝だけが見えるが、冷酒を注ぐことで鮮やかな桜の花が開いてゆく。
視線を上げれば桜の木、机の上には桜の盃……と、どこを見ても桜! とことん桜を堪能できるディナーであった。
●ビュッフェ形式の朝食で、好きなものを好きなだけ


翌朝の朝食は、2階にあるレストラン「シースケープ テラス・ダイニング」でいただける。和洋中さまざまな料理が用意されているため、ついつい取り過ぎてしまったが、どれも美味かった。

なお、レストランの窓からはレインボーブリッジが望める。好きな料理と共に大迫力のパノラマを楽しんでみてほしい。