女優、オードリー・ヘプバーンが惜しまれつつこの世を去って30年。

京都駅ビル内、ジェイアール京都伊勢丹の7階に隣接する美術館「えき」KYOTOでは、4月1日(土)~5月14日(日)の期間、彼女が出演した映画をテーマにした写真展「オードリー・ヘプバーン写真展 AUDREY in Cinema」を開催する。

『麗しのサブリナ(1954)』より ©Bud Fraker、mptvimages.com

『麗しのサブリナ(1954)』より ©Bud Fraker、mptvimages.com

映画でもファッションでも注目を浴びたオードリー

べルギー生まれの女優、オードリー・ヘプバーン(1929〜1993年)は、バレリーナを夢見ていた女の子だった。1948年にロンドンに渡り、バレエスクールに入学するも高身長のためプリマを断念。

その後、いくつかの舞台や映画に出演。1951年に映画『モンテカルロへ行こう』撮影時に、フランスの作家シドニー=ガブリエル・コレットに見いだされ、ブロードウェイ・ミュージカル『ジジ』の主演女優に抜擢される。そして、ハリウッド映画『ローマの休日』で王女役をつかみ取ったオードリーは、気品に満ちたプリンセスを可憐に演じ、一躍スターへの道を歩み始める。

前髪を短く切り、サイドをカールした髪型“ヘプバーンカット”は話題を呼び、映画『麗しのサブリナ』では黒のトップス、細見の八分丈パンツにフラットシューズは“サブリナ・ファッション”として世界中にブームを巻き起こした。

プライベートでは、2人の息子の母となり、晩年にはユニセフ親善大使として困難な生活を送る子どもの保護活動に貢献した。

『ティファニーで朝食を(1961)』より mptvimages.com

『ティファニーで朝食を(1961)』より mptvimages.com

約20の映画作品で撮影された約120点の写真

ファッションアイコンとして憧れの的であり、また信念ある彼女の生き方は、今もなお多くの人に共感されている。

同展では、『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』『マイ・フェア・レディ』など、約20の映画作品より、本番やリハーサル中の愛らしいオードリーさんの姿を撮影した、著名な写真家の作品を含む、約120点の写真を一堂に展覧する。

『マイ・フェア・レディ(1964)』より ©Bob Willoughby、mptvimages.com

『マイ・フェア・レディ(1964)』より ©Bob Willoughby、mptvimages.com

また、同展のオリジナルグッズも多数販売される。

「銀幕の妖精」とも呼ばれた、オードリー・ヘプバーンの魅力あふれる世界を楽しもう。

オードリー・ヘプバーン写真展 AUDREY in Cinema
会期:4月1日(土)~5月14日(日)※会期中無休
会場:美術館「えき」KYOTO
所在地:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
開館時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)
入館料:900円(税込)

(田原昌)

※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合あり