ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップ、「MoMA Design Store(デザインストア)」から、アーティスト・奈良美智(なら よしとも)さんの作品をあしらったスケートボードが登場。
3月18日(土)より、同店のオンラインストアと直営3店舗にて販売する。
キュレーターが選定するアートなアイテム
「MoMA Design Store」は、キュレーターが選定したアイテムを届けることより、日々の暮らしに高い品質性や創造性、そしてデザインの革新性をもたらすショップだ。
その収益は、MoMAの独創的な展示や、幅広い教育プログラム、収蔵品の保全をサポートしている。
奈良美智さんの複製画をあしらった2種のスケートボード
『Miss Margaret』3連作のスケートボード
ひとつめの商品は、奈良美智さんの『Miss Margaret』(2016年)の複製画をあしらった、3本セットのスケートボード。
同作品では、奈良さんのトレードマークである、子どものような無垢さと大人の感情を同時に表現。加齢で視力が変化したことに影響を受けている後期の作品のため、、目の重要性を体現している。
奈良さんは、次のように語る。
「完璧な視力を失ってしまったこと、言うなれば新たな視界を授かったことで、私は自分を観客の一人として考えるようになった。
目は心の鏡というが、かつては目を描くことに対してさほど気に留めていなかった。でも、10年くらい前から、複雑な感情をもっと複雑に表現することに興味を持つようになった」
同商品は3本セットで132,000円(税込)。販売店舗は表参道、京都、心斎橋、オンラインストアとなる。
『In the Water』5本セット
もうひとつは、奈良さんがアクリル絵具と木炭で描いた、『In the Water』(2019年)をあしらったスケートボード5点セット。
「頭の大きな女の子」は彼の代表的なテーマであり、複雑な感情を感じさせる大きく鋭い目で知られている。しかし、この作品では目を閉じることで、水の中を歩く女の子が、安心しているのか、大変な状況にあるのか、どんな状態なのかを不明なままにしている。
幼少期から絵本が大好きだった彼のパワフルで曖昧な絵は、人間のイマジネーションをかき立てる力を引き出す。また、日本のサブカルチャーであるマンガやアニメ、テレビゲームからも影響を受けている。
同商品は5本セットで198,000円(税込)。オンラインストア限定の販売だ。
なお、各ボードのサイズはおおよそ縦80cm×横20cm×厚さ1.3cm。壁掛け用の器具が付属しており、車輪は付属していない。