
人間の体と魚の下半身を持つ人魚の伝説は世界中に存在する。スコットランドの北海岸にあるキンロッホバービーのサンドウッド・ベイもその1つだ。ここでは美しい人魚が100年ほど前に目撃されている。
民俗学者のR・マクドナルド・ロバートソン氏によれば、地元の農夫であるサンディ・ガンへ氏が1900年1月に「頭のてっぺんから尾の先まで2.1メートルほどもある美しい人魚が、岩の上で日向ぼっこをしているのを見た」という証言を記録している。人魚は青い瞳をしており、童話のように美しかったという。
しかし、美しい人魚を期待してこのビーチに足を運ぶと、逆に恐ろしい目に遭うかもしれないという。地元の伝説によると、「難破した船乗りの霊」が海岸をさまよっており、今も廃墟となった「サンドウッド・コテージ」のドアをノックすると信じられている。
1940年代初頭には、2人の海水浴客の前に「真鍮のボタンが付いたチュニックを着て、帽子をかぶった髭面の船員」の幽霊が現れたといわれている。幽霊は2人が流木を集めているところに突然現れ、こう告げたという。
「この浜辺はすべて俺のものだ、失せろ!」
2人は恐怖のあまり逃げ帰ったそうだが、この言葉は船乗りが乗ってきたスペインのガレオン船が海底に財宝とともに眠っていることを指しているのではないか、という噂も。
他にも、この湾を訪れた何人かが、荒れ果てたコテージの窓をノックする奇妙な人影を見たと証言。なお、地元紙によればこの湾の近くには1人の老人が1999年まで住んでいたそうで、幽霊の話は彼と誤認した可能性も考えられるとのことだ。
ちなみにこのビーチに車で直接行くことはできないとのこと。ブレアモアの小さな集落にある砂利敷きの駐車場から細い道を約8km歩く必要があるそう。混雑した浜辺が苦手な人や、豊かな自然を堪能したい人には良い場所かもしれない。
参考:「Daily Star」ほか
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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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