今回の舞台は、福島県。温泉地が集まる県としても有名で、自然の豊かさが感じられる魅力的な県です。数多くの温泉地の中で、今回は土湯温泉を訪れてみました。週末旅の参考にしてみてください。

目次
土湯温泉とは
豊かな自然に癒される

土湯温泉とは

東京駅から新幹線と路線バスを乗り継いで、約2時間。豊かな自然に囲まれた環境に、土湯温泉郷はあります。

【福島】土湯温泉 週末に出掛けたい。1泊2日で巡る温泉旅
(画像=『たびこふれ』より引用)

土湯(つちゆ)という名前の由来は、二つの説があると言われています。

一つは、大穴貴命が荒川のほとりを鉾で突くとそこからこんこんと湯が湧いたことから、「突き湯」という名がつけられたという説です。

もう一つは用明2年、用明天皇(聖徳太子の父)の回復祈願と仏教布教のために遣わされた秦河勝が半身不随の病におかされたときに、聖徳太子が夢枕に現れ「岩代国の突き湯に霊湯あり。そこで湯治せよ」と説いたことから「突き湯」の名が広まり、やがて「土湯」と呼ばれるようになったという説です。実際に、聖徳太子が奉られている聖徳太子堂が、現在も残されています。

【福島】土湯温泉 週末に出掛けたい。1泊2日で巡る温泉旅
(画像=『たびこふれ』より引用)

聖徳太子との関わりがあるなんて、びっくりですよね。私は実際にこちらを訪れるまで、知りませんでした。

聖徳太子と同様に気になったのが、こけし。実は土湯温泉は、遠刈田、鳴子と並ぶ、三大こけし発祥の地と言われています。一片の木の塊が削られ、磨かれ、描かれ、世界に一つだけのこけしが誕生します。温泉郷の至るところに、こけしが存在します。ぜひお気に入りの一つを見つけてみてください。

豊かな自然に癒される

土湯温泉郷は、豊かな自然に囲まれています。男沼や女沼、思いの滝などの名所があり、森林浴を楽しみながらハイキングをすることができます。そこまで足を運ぶのは難しいという場合でも、温泉街の中でも自然を感じることが可能です。

【福島】土湯温泉 週末に出掛けたい。1泊2日で巡る温泉旅
(画像=『たびこふれ』より引用)

東鴉川沿いの親水公園内にある「土ゆっこ」では、足湯が楽しめます。川のせせらぎを聞きながら、癒しのひとときを過ごすことができます。

そこから少し歩を進めたところにあるのは、滝の吊り橋。土湯温泉の観光スポットの一つとしても知られています。

【福島】土湯温泉 週末に出掛けたい。1泊2日で巡る温泉旅
(画像=『たびこふれ』より引用)

階段を登っていく必要はありますが、吊り橋からの眺めは絶景。マイナスイオンをたっぷりと感じられる癒やしのスポットです。

その他にも、春から夏には季節を感じられるような花が、秋には紅葉を楽しむことができます。季節ごとに訪れると、また違った発見があるかも...。季節の移り変わりをダイレクトで感じられるような場所になっています。