「カワニシカバンプロダクト」が開発したオリジナルレザーの一種「サンド」。その「サンド」を使用した人気商品の長財布「リッチーL(ricchy L)」の再販が、2月末より始まった。

香川のカバン工房と瀬戸内海のレザーメーカーがタッグ

「カワニシカバンプロダクト」は香川県高松市にあるカバン工房。「ながく愛されるものづくり」を経営理念に「今までありそうでなかったカバン」の開発・製作を手掛けている。

そんな同社は、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に賛同し、小さな傷一つあるだけでB品として廃棄されてしまう動物の革を救いたいと「セトウチレザー」とタッグを組みオリジナルレザーを開発した。

新しいオリジナルレザーは、その名も「サンド」。本革の表面にヤスリ加工を施し、あえて傷を付けることで独特のニュアンスを持つ革に蘇らせた。

その「サンド」を使用し「カワニシカバンプロダクト」の人気製品の一つ長財布の「リッチーL」を制作。1月2日(月)のYouTubeライブのライブコマースで新作の発表・限定販売したものを、2月23日(木)に、自社サイトにて再販開始した。

使い込むほど光沢が出てくる「サンド」レザー

「サンド」レザーは、瀬戸内地方で育った牛の革「セトウチレザー」を使用し、ヤスリ加工により表面が天然の木目のように見える細かい柄が入っているのが特徴。

加工する前に革にオイルをしっかりと含ませているので、使っていくうちに滑らかで艶のある表情に変化していくという、本革ならではの経年変化が楽しめる。

スリムでコンパクトな長財布「リッチーL」

「サンド」レザーを使用し制作した、L型長財布「リッチーL」は、一万円札がギリギリ入るサイズでコンパクトながらも、L字のファスナーを開けると、クレジットカードなどが入るスリットと、小銭を入れられるスリットもある。

「スリムでコンパクト」な長財布を実現するために、小銭入れにはファスナーを付けていないが、試作を重ね小銭が飛び出さない構造にすることに成功した。

L字に配されたファスナーも、「YKK」の最高級品である「エクセラファスナー」を採用。エレメントと呼ばれる小さなパーツを一つひとつ磨いているので、ファスナー全体の凹凸が非常に少なく、滑らかな手触りと使い心地が特徴だ。

「リッチーL」のカラーは、ブラック・紺・ネイビー・マットーネ・ブラウン・アガベ(ミドリ)の6色。サイズは、高さ10cm×幅17.5cm×マチ幅1.5cmで、価格32,900円(税込)。自社サイトで受注販売中だ。

動物からいただく皮を無駄なく使えるよう商品開発をすすめているという「カワニシカバンプロダクト」が製作した「リッチーL」。SDGsや命の大切さに意識が高い人にこそ、使って欲しいアイテムだ。

リッチーL(ricchy L)
カワニシカバンのYouTubeチャンネル/カワニシカバンの休日

(高野晃彰)