ポーセリン(磁器)作品を生み出すアートブランド「LLADRÓ(リヤドロ)」は、ブランド創業70周年を記念して2つのドラゴン彫刻作品を発表した。

それぞれ世界限定777個の作品で、日本では、リヤドロ銀座サテライトブティック、公式オンラインショップ、百貨店内リヤドロショップにて販売している。

2大作品の圧倒的造形美に、同ブランドの絶え間なき70年の進化を感じるだろう。

ポーセリンの可能性を追求し続ける「リヤドロ」

同ブランドは、リヤドロ三兄弟がスペイン・バレンシア郊外の小さな村で営んでいた職人工房をルーツとする。古くから地元で取れる天然素材の石英・長石・カオリン・水を混ぜ合わせて作るポーセリンの伝統を守るとともに革新を重ねることで、ポーセリンがもたらす創造的な可能性を追求している。

創業以来、同ブランドの作品はすべてバレンシアにある工房で一つひとつ手作業で制作されている。デザインからモデリング、彫刻、エッチング、絵付けまで、熟練したアーティストとデザイナーのチームが、創業時からの技術や技法を守り、4,000色以上の色彩を組み合わせ、ポーセリンを芸術作品へと仕上げる。

世界をリードするポーセリンアートブランドとなった今でも、アーティストの革新への情熱が息づき、新しい形、新しい道、新たな課題を探求している。彼らのミッションは、ポーセリンが秘める多くのエモーションを明らかにすることだという。

迫力と造形美をまとう2つのドラゴン彫刻

今回モチーフとなったドラゴンは、権力・守護・幸運のシンボルである神話上の生き物。2つの作品は、相反する、しかしどちらも美学的コンセプトに呼応する、伝統継承と革新への挑戦を続けてきた巨匠アーティストたちの情熱が注ぎ込まれた大作だ。

1.ブランド最高峰のコレクションに属する「守護龍(Gold)」

「守護龍(Gold)」は、アーティストの技術の粋・贅を尽くしたブランド最高峰のコレクション「ハイポーセリン」に属する作品。同コレクションの作品は、世界の名だたる美術館や博物館にも所蔵されている。

ドラゴンのうねるような複雑な形は、東洋文化で縁起の良い数字とされる「8」の字を想起させる。体を覆う数百の鱗は、一つひとつ丁寧に手で描かれた。また、ゴールドの光沢に赤と青のエナメルが映える、圧巻の装飾が際立つ。

同作品の価格は、2,200,000円だ。

2.折り紙から着想を得た「Origami ドラゴン(Red)」

「Origami ドラゴン(Red)」は、同ブランドの現代的美意識から創造されるコレクション「ニューコンセプト」の新作として登場。日本の折り紙から着想を得て、革新的なアプローチで制作された。

幾何学的なフォルムで誕生したドラゴンの体は、メタリックレッドの色調。天然鉱物顔料が使用され、主に赤を強めるために金属を酸化させた細かい層でコーティングされている。また、たてがみや背を走るトサカにはゴールドを利かせ、カラートーンをさらに強調した。

同作品の価格は、264,000円だ。

アーティストの技と情熱を注ぎ込んだ、同ブランド渾身の2作品を手にしてみたい。

守護龍(Gold)70周年記念モデル =Limited Edition=
価格:2,200,000円
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Origami ドラゴン(Red)70周年記念モデル =Limited Edition=
価格:264,000円

(Higuchi)