「日本橋・京橋美術骨董まつり」として1998年に始まり、以来、年に1回から2回ほどのペースで開催されてきた「東京 アート アンティーク」。
この春、「東京 アート アンティーク 2023~日本橋・京橋美術まつり~」が、4月27日(木)から29日(土・祝)までの3日間開催される。
多くの美術店・画廊が参加する「東京 アート アンティーク 2023」
「東京 アート アンティーク 2023」は美術館とは異なりガラス越しに作品を鑑賞するのではなく、実際に触れて、店主や作家と語り合える、アートと人の繋がりが感じられる貴重なイベントとなる。
期間中は約48軒の美術店・画廊が展覧会を開催。早速、その一部作品を展覧会場とともに見ていこう。
<林田画廊>「堅山南風展 自然美をみつめて」
文化勲章作家の堅山南風氏は、昭和55年に93歳で亡くなるまで数々の名作を残した、昭和を代表する画家。まったくの無名作家であった大正2年、文展に「霜月頃」を出品し、最高賞の2等賞を獲得。注目の新人としてデビューした。
本展では、晩年に描いた「花菖蒲」の作品を中心に、自然と向き合い取材を重ねた貴重なデッサンを展示する。
<一番星画廊>「ある日、黒猫と日々と」
「ある日、黒猫と日々と」は、洋画家・石田淳一氏の個展。
石田淳一氏は画業のかたわら、日々をうつしとるようにドローイングを続けている。同展では、愛猫ジジの登場が多い2022年分のドローイング作品を展示。
<古美術 川崎>「土器展 Japanese Earthenware from the JOMON to HEIAN periods」
「土器展 Japanese Earthenware from the JOMON to HEIAN periods」では、縄文土器を中心に日本の土器を展示販売する。
縄文土器、土師器、須恵器などのほか、花器として使用できるものも紹介するので、貴重な品に興味がある人は足を運びたい。
<松森美術>「黒川大介個展X」
今年で10回目を迎える、吹きガラス作家・黒川大介氏の個展。光によって変わる表情、天体の表面をも思わせる不可思議な表現。黒川氏の作品には、ガラスの変幻自在の魅力がこめられている。
なお同展では、新作のほかに、黒川氏がこれまで生み出してきた多岐にわたるシリーズ作品を展示。特別な日を華やかに演出する作品や、日常使いにぴったりの器など、さまざまなシーンに合わせて選べるのも魅力だ。
日本橋・京橋を散策しながら気軽にアートに触れてみては。
東京 アート アンティーク 2023~日本橋・京橋美術まつり~
期間:4月27日(木)~29日(土)
場所:東京都中央区 日本橋・京橋を中心とした地域
(IKKI)