昨年、12月3日(土)に東京・品川インターシティホールで『ゴールドジムJAPAN CUP』が開催された。JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)、マッスルゲートで優秀な成績を収めたものだけが出場できるということもあり、ハイレベルな戦いが数多くみられ、目が離せない展開となった。今回は激戦を制した選手の中から、メンズフィジークマスターズ172cm以下級優勝の藤巻貴之選手(44)をクローズアップ。トレーニング歴8年の藤巻選手からボディメイク継続のためのマインドセットを教えてもらった。

小学生のときに始めたサッカーを25歳まで続けていた藤巻選手は、サッカーを辞めてからもいわゆる“細マッチョ”だった。筋トレはほとんどしていなかったが、8年前に先輩から「コンテストに出てみろ」と言われたことがきっかけで、半年後の大会にエントリーし、ジム通いを始めた。
「2016年にサマースタイルアワードに出場しましたが、予選落ちでした。負けたのが悔しくて、すぐに次の大会に出場して……。勝つために週7日ジムに行くようになっていました」
藤巻さんはそれから2、3年は仕事終わりにほとんど毎日ジムへ通い、1回あたり1~2時間のトレーニングを行った。「体力はあったので、オーバーワークになっている感覚はなかった」という藤巻選手はボディコンテストで勝つための生活を送っていた。
「しかし、40歳を過ぎてくると、予定していた使用重量を扱えない日が出てきました。なので3、4年前に思い切って1~2日休みを取ってみたんです。そうしてみたら身体の調子も上がって、週4日ぐらいのトレーニングでもいい変化を感じるようになりました」
昨年念願の『ゴールドジムJAPAN CUP』での優勝を手にした藤巻さん。食事もなるべくストレスを溜めないように減量期とオフ期をしっかりと分けている。
「減量期はいわゆる減量食にしますが、オフはなるべく好きなものを食べるようにしています。スナック菓子も食べています」
トレーニングを8年続けている藤巻さんは「継続するためには楽しむことが大事」だという。
「僕もそうでしたが、身体の変化やコンテストの結果をすぐに求めたくなるんですけど、“結果”にとらわれ過ぎず、“楽しむこと”を大切にするとトレーニングは継続しやすくなると思います。あとは漠然とジムに行くのではなく、目標を立てるといいです。体重をいくつ減らすとか、ウエストを何センチ細くしようなどです」
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催する「オールジャパン選手権」でのメダルを目標にする藤巻さんは内面でも嬉しい変化があったという。
「ボディメイクを始めてから、忍耐強くなりました。挫けなくなったことで様々なことがプラスに働いています」
結果をすぐに求めず、コツコツと積み上げている藤巻さん。ボディメイクを通して、自己成長を叶えている姿から学ぶことは多い。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介





提供元・FITNESS LOVE
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