最近ネットやSNS上でよくAIが騒がれている。なかでも、Googleがライバル視している「Chat GPT」が特に話題にあがっている。

そこで今回は、今話題のChat GPTの特徴、メリット・デメリット、実際に使用した感想を解説する。ライフスタイル誌から誕生した男の隠れ家デジタルが、知的好奇心をくすぐる情報を解説しよう。

目次
■Chat GPTとは?サービスの特徴
■Chat GPTとGoogleの関係性

■Chat GPTとは?サービスの特徴

「Chat GPT」とはどんなサービス?実際に利用した感想、Googleとの関係性
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

Chat GPTとは、2022年11月にリリースされた対話型AIのことである。質問を投げかけると、まるで人間のように回答してくれるのが特徴だ。

アメリカの研究団体である「OpenAI」によって開発されたもので、リリース直後から話題を呼び、1週間で100万人、2ヶ月で1億人のユーザーが利用している。

【これまでのAIとはどう違う?】

これまでの対話型AIは、「深層学習」という方法で開発されていた。一方で、Chat GPTは「深層強化学習」という、人間がAIの回答を採点する開発手法が採用されている。

そのため会話ならではのくだけた表現が可能であり、その上で質問者の意図をより正確に把握することができる。

【Chat GPTの利用方法】

Chat GPTの利用は基本無料である。OpenAIのアカウントを作ることで、誰でも簡単に利用可能だ。実際にアカウントを作ってみたところ、作成に要した時間はほんの数分だった。

■Chat GPTとGoogleの関係性

これまで、Googleは検索エンジン市場をほとんど独占していたが、Chat GPTの登場によってその立場が脅かされている。Googleの幹部は、Chat GPTのリリースに対して緊急事態を宣言している。

Chat GPTがGoogleの驚異になる理由は、「対話型」という利便性だ。これまで我々は、何か調べ物をしたいときには検索バーに単語を打ち込んでいた。そして、単語に基づいた記事が表示され、ページをクリックし、本文をスクロールして情報を手に入れていた。

このように、ほしい情報にたどり着くまでに数分、あるいは数十分の時間を当たり前のようにかけている。しかし、その一方でChat GPTでは、質問をして10秒もしないうちに回答が返ってくる。

つまりChat GPTはGoogleに比べて、回答を得るまでの時間が極端に短いのだ。この便利さに気づき、多くの人がChat GPTを利用するようになれば、Googleの収益元である検索エンジンは利用されなくなるだろう。

このような事態を恐れて、GoogleはChat GPTに脅威を感じているのだ。これに伴い、GoogleのCEOは2月6日、新しいAIシステム「Bard」を数週間のうちに一般公開すると発表した。