米紙ニューヨークタイムズや独紙ツァイトは7日、昨年9月に発生したバルト海の「ノルド・ストリーム」ガスパイプライン爆発の背後について、「米政府は親ウクライナ・グループが関与していると考えている」と報じた。ニューヨーク・タイムズは数人の匿名の米国政府関係者を引用して報じた。ドイツのメディアは、「爆発にウクライナの関与があった」と報じた。

▲「ノルド-ストリーム」のパイプライン(「ノルド・ストリーム」公式サイトから)

▲「ノルド・ストリーム2」のルート図(ガスプロム公式サイトから)

ロシアからバルト海峡を経由してドイツに天然ガスを送るパイプライン「ノルド・ストリーム1」と「ノルド・ストリーム2」で昨年9月、爆発が生じ、亀裂が生じてガス漏れが発覚した。デンマークとスウェーデン両国では自国の排他的経済水域(EEZ)内でガスの流出が確認された。爆発当時、パイプラインは稼働していなかったが、ガスが含まれていた。スウェーデン政府筋は当時、爆発の背後には破壊工作があり、爆発物の残留物が検出されたと発表した。