
エジプトと言えば誰もが思い浮かべる巨大建造物、ギザの大ピラミッドはエジプト第四王朝のファラオであるクフ王の墳墓として、紀元前2560年頃に約20年をかけて建造された世界最大級の建造物だ。
そんな大ピラミッドの中に未知の空間を発見したという報告がなされた。大ピラミッドの内部で新たな空間が確認されたのは186年ぶり。国際調査チームには日本の名古屋大学等も参加しており、ピラミッドに近いカイロ近郊の町ギザで2日行われた記者会見には、イーサエジプト観光考古相や国際調査チームに参加した名古屋大学の森島邦博准教授など多くの関係者が参加した。
今回の調査は数年前から行われているエジプト・カイロ大学や日本、フランス、カナダ4カ国の研究チームが参加しての「ピラミッド・スキャン・プロジェクト」によるもの。赤外線サーモグラフィ、ミューオンX線撮影法、三次元再構築を組み合わせる調査で、ピラミッドを傷つけることなく内部を透視することを可能としている。2015年10月から行われた調査では、ピラミッド東側の一部から「周囲の温度と6度異なる」箇所が存在したことが判明しており、この温度が違う部分に「これまで知られていなかった空間が存在している」可能性が高いという結果が出ていた。この時は「空洞ではなく通路や大きな亀裂にすぎない可能性もある」との見解が出ていたが、今回の調査で本格的に未知の空間の存在が明らかになったこととなる。
今回発見された空間はピラミッド北側の斜面から中央部に向かって伸びる、縦横2メートル、奥行き9メートルの大きな通路のような空間だ。2017年に行われた調査では、別の箇所にも巨大な空間が存在するという解析データも得られていることから、今後も新たな発見がなされる可能性は高いという。
大ピラミッドはその規模に比べて、内部構造は非常にシンプルだ。「王の間」の下部には「王妃の間」と言われている小さな小部屋が存在しているが、ピラミッドのほぼ中央に位置しているものの何の用途で造られ、また用いられた部屋なのかはわかっていない。地下にも未完成と考えられている地下室が存在している点から「ピラミッドの内部は未完成だったのではないか」「まだ未盗掘・未発見の部屋が存在しており、クフ王のミイラや副葬品はそこに安置されたままなのではないか」という仮説が存在していた。
今回その存在が明らかになった空間には一体なにがあるのだろうか? ここでオルタナティブな可能性を考えてみたい。TOCANAで何度も指摘してきたように、宇宙考古学においては、多くの理由からギザの大ピラミッドの建設に宇宙人が関与していたと考えられている。
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もしかすると、発見された空間も宇宙人の墓とはいわないまでも、彼らと何らかの関係があるということはないだろうか。実はエジプト考古学界の重鎮ザヒ・ハワス氏は、かつてピラミッドのスキャニングを疑問視していたことがあるのだが、それは不都合な真実が暴露されるのを恐れているためということはないだろうか。いずれにしろ、古代エジプト文明には、まだまだ私たちの知らないミステリーが山のように眠っていそうだ。
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今後もピラミッド内部から新たな部屋が出てくるのか。調査結果に期待したいところだ。
参考:「BBC」ほか
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
提供元・TOCANA
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