「ボディビルで日本のファイナリストまで必ず辿り着く」アンバランスに見えるほど上腕がデカいフィジーカー
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

昨年のオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス168㎝以下級で優勝が期待されながらも準優勝となったのが西﨑空良選手。西﨑選手の特徴と言えば、何といっても上腕全体の迫力である。西﨑選手は昨年、どんなことに取り組み、改善してきたのか。また、ボディビルへの出場が噂されているが、その真意とは。

昨年のシーズンについて西﨑選手自身はどう捉えているのか。
「良かった点としては、一昨年は腹筋がかなり弱点と言われ、4カ月間毎日腹筋のトレーニングを行い、ボコボコ感を改善させました。また、一昨年は絞りもかなり甘かったですが、昨年はお尻にカットが入るぐらい絞りました」

昨年は弱点部位の克服に向けて、着実に取り組んだ成果は出た。しかしその反面、西﨑選手の強みが審査に響いてしまう。
「メンズフィジークにおいては、バランスが一番重視される部分ですが、腕がデカくなりすぎて肩の張り出しが少し甘く見えました」

トレーニングでこだわっていることでは、筋肉を大きくするために重量は必須だが、重量にこだわりすぎると体幹のブレや狙った部位に入りにくくなるため、「重量」と「効かせる」の割合を考えてトレーニングに取り組んでいるという。
「重量+効かせる=10だとすると、今は『重量6〜7』、『効かせる3〜4』の割合でやっています」

また、大きな筋肉を持つ西﨑選手は度々ボディビルへの出場を期待されている。ファンの間ではそれが噂にもなっているが、出場予定について聞いてみた。
「僕は脚をやってこなかったので、現在強化中です。カーフも僧帽筋もやったことがなかったので、これから強化していくとなるとボディビルにはまだ程遠いのかなと感じております。バキュームの練習をしてクラシックフィジークから出るのも良いのかなと感じています。ボディビルダーを目指すならいつになるかは分からないですが、やるからにはファイナリストまで必ず辿り着きます」

今年、まだどの大会へ出るかを決めていないというが、しっかり食べてトレーニングしてさらに身体を大きくしていくという意気込みを語ってくれた。昨年優勝候補の一人として出場したオールジャパンはもちろん、いずれはクラシックフィジーク選手権、ボディビル選手権への出場に期待したい。

取材:FITNESS LOVE編集部 写真:中島康介(大会)、西﨑空良