北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 Jリーグでの誹謗中傷や侮辱行為が後を絶たない。北海道コンサドーレ札幌は今月4日、明治安田生命J1リーグ第3節・アルビレックス新潟戦で2-2と引き分け。試合後、アルビレックス新潟の選手に対する一部サポーターの行為が波紋を呼んでいる。

 北海道コンサドーレ札幌は17分にオウンゴールで先制も、その後に2点を奪われて1-2で前半終了。しかし後半に入って攻勢を強めると、79分にFW浅野雄也のシュートから同点ゴールを奪取。後半アディショナルタイムにも決定機を迎えたが勝ち越しゴールは奪えなかった。

 試合終了後、アルビレックス新潟の選手たちがデンカビッグスワンスタジアムに詰めかけた観客に挨拶をする中、一部の北海道コンサドーレ札幌サポーターが中指を立てて侮辱。この行為がDAZNの中継映像に映っていたのだ。

 するとこの侮辱行為の映像がツイッター上で瞬く間に拡散。「これはダメ!」、「相手チームにリスペクトを!」、「恥ずかしい限り」、「誹謗中傷、差別と受け止められても仕方がない」といった批判が沸き起こっているほか、「クラブへの報告すべき」といった声も上がっている。

 またアルビレックス新潟サポーターとみられるSNSユーザーは「DAZNの配信で、コンサの中心部と思われる方々が声を出して応援する場面があるのですが、あごマスクの方がちらほら。ノーマスクの方も」と、声出し応援のルール違反を指摘している。

 Jリーグでは以前から選手やクラブ関係者、クラブに対する差別的投稿や誹謗中傷が問題となっている。今月4日のJ2リーグ第3節・V・ファーレン長崎対清水エスパルス後には、清水エスパルス所属GK権田修一が「素性明かさず俺にメッセージ送って満足かもだけど、俺は相手が誰か分からない。だから本気で応援してる人には(勝てなかったことを)謝るけど、俺もそろそろ我慢限界よ?」とツイート。誹謗中傷メッセージを送るSNSユーザーに警告を発している。