この映像、何を映し出しているものかわかりますか?龍やドラゴンを表現した、アニメのようにも見えるこの映像。一体何を映し出しているものなのでしょうか。実はこれ、歴史に関わる研究のために最新技術で作り出された映像だったのです。
毎秒10000回のレーザー光線
何を映し出しているものなのか、見当がつかないこちらの映像。ドラゴンのような体に、炎が燃えがっているようにも見えますよね。あなたは何に見えますか?
出典:YouTube
実はこれ、スコットランドの高地に点在する鉄器時代の謎のトンネルの内部映像。毎秒10000回ものレーザーをトンネルの壁に発射し、トンネル内部の詳細を3Dマップに映し出したものなのです。最新のレーザースキャナー技術を用いたこちらの映像、天空に舞うドラゴンを描いたようにも見えますよね。
約2000年前に作られた謎のトンネルとは
スコットランドの高地に点在する謎のトンネル。『Cracknie souterrain(クラックニー ステレーン)』と呼ばれていて、今回映し出されたものは長さ13メートル、高さ1メートル、約2000年前に作られたものとのこと。地下に造られていて、食料の貯蔵に使った説や宗教的な儀式に用いられた説、奴隷や罪人を投獄するために作られた説などの憶測が様々あり、詳しい使用用途は分かっておらず、研究が続けられています。
出典:YouTube
高地の地下に掘られているトンネルに、足を運んで研究を続ける事は簡単ではありません。しかし、レーザー技術を使うことで詳細な3Dマップを作ることに成功し、考古学者の方々が研究を進めやすくすることができたのです。
出典:YouTube
映像をよく見ると、トンネルの壁は石を積み上げて作られていることがわかります。