シェフが食事から宿泊までをひとつのコースとして手掛ける和のオーベルジュ「Auberge TOKITO(オーベルジュ ときと)」が、東京・立川エリアに4月6日(木)開業する。
開業に先立ち、2月28日(火)より、公式ホームページおよび電話にて予約受付を開始した。
食事から宿泊まで料理人がプロデュース
オーベルジュとは、フランス発祥と言われる宿泊設備を備えたレストラン。「Auberge TOKITO」は、都心から簡単にアクセスできるJR南武線「西国立」駅から徒歩1分の場所に誕生。
同店は食房(レストラン)と茶房、1日4組限定の宿房から構成されている。そして、食房での食体験のみならず、ゲストの到着時から出発時までをフルコースと捉えて、滞在に関する全サービスを料理人が一貫して行い、ゲストのあらゆる「とき」に寄り添ったおもてなしをする。
ミシュラン星つきシェフたちが集結
同店に集結した、凄腕の料理人達を紹介しよう。
総合プロデューサー兼総料理長に就任した石井義典(いしいよしのり)氏は、国内外でのキャリアを積んだ後、ロンドンの懐石料理店「UMU(ウム)」の総料理長として、欧州の日本料理店では初となるミシュラン2つ星を獲得。
総支配人で料理長を務める大河原謙治(おおかわらけんじ)氏は、北海道洞爺湖サミットで各国首脳に料理を振る舞い、その後、京都の懐石料理店「いと」をオープン後半年でミシュラン1つ星へ導いた。
さらに、イタリアのミシュラン3つ星レストランで研鑽を積んだ日山浩輝(ひやまひろき)氏が料理長に就任するほか、国内外で豊富な経験を持つメンバーが集結した。
「食」を目的とした旅人のデスティネーションとなる料理
同店の真髄となる食房で提供される料理は、海外生活の長い総料理長が新たなまなざしで地方へ赴くことで再発見した生産者のこだわりや、その土地ならではの食材を使用。
また、規格外や活用方法が見出せずに破棄されていた食材や、未利用魚を活用するレシピを考案する。
新たな日本料理を提案
コースメニューは、12品前後で構成。
日本料理の基本となる出汁は鰹・昆布以外にも野菜やジビエからとることで、より深い旨味を引き出した。作陶や版画にも傾倒するシェフの審美眼が、視覚的にも新たな発見と感動を届ける。
さらに、イタリアで修業したシェフの手打ちパスタなどもコース内で味わうことができる。料理人のバックグラウンドが感じられる、個性あふれる内容だ。
食房のみの利用も可能で、ホール席で1人31,625円となっている。
また、庭園のなかに建つ「茶房」では、日中はアフタヌーンティーを、夜間はバーとして移ろいゆく時間を茶・酒・食三味一体で愉しめる。