「買って住みたい街」急上昇ランキング
今回は順位の急上昇も多く、TOP100に入った駅のうち前年から順位を上げた駅をランクアップの大きい順に並べました。
「買って住みたい」の急上昇TOP10は全て都内、それも都心に位置する駅ばかりでした。コロナ禍で需要が落ち込んだとされる都内各駅も、開発プロジェクトが始まったことで話題性が高まり、急激なランクアップに繋がっています。
特に1位の神保町は、10年以上物件開発がなかったことから、一気に1119ランクも上昇。利便性や資産性に優れる都心とその近郊の潜在的需要は依然として極めて高いと言えます。
まとめ
今回のランキングでは、コロナの影響は薄れたものの、住宅価格の高騰とテレワークの継続によって郊外化がよりはっきりしました。
また、利便性や資産性に勝る高スペックな都心・近郊の駅も再開発によって順位を上げ、都心と郊外のベッドタウンが人気とニーズを分けあい二極化の様相も示しています。
LIFULL HOME’S公式サイトでは、首都圏版の他にも中部圏/近畿圏/九州圏版のTOP100を公開していますので、ぜひご確認ください。
<著者プロフィール>
中山登志朗
株式会社LIFULL
LIFULL HOME’S総研 チーフアナリスト出版社を経て、1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。2014年9月にHOME’S総研副所長に就任。
不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事