時計業界のトレンドとして、いま人気を博しているのがグリーンやターコイズブルーなどの鮮やかな色が特徴の“カラーダイアル”だ。そしてその文字盤と、時計愛好家から絶大な支持を得ている“ラグジュアリースポーツタイプ”のケースを掛け合わせた最新の時計が今回紹介する“NORTHGATE WATCHES(ノースゲイト ウォッチズ)”だ。確かな品質と高いファッション性を兼ね備えた本ブランドの魅力に迫ってみたい。
【NORTHGATE WATCHES(ノースゲイト ウォッチズ)ってどんなブランド?】

ノースゲイト ウォッチズは現代建築と芸術の息づく国であるオランダ発祥のブランドである。オランダらしいカラフルでポップなデザインセンスと、創業者であるウィレム・カマーマン氏の美的感覚が見事に溶け合ったラグスポデザインの時計となっている。ここでは時計の魅力に加え、ブランド自体のバックボーンにも迫っていきたい。
NORTHGATE LXRYSPRT Club 40(ノースゲイト ラグジュアリースポーツ クラブ 40)
St. Barth Azur

■SS(40mm径)。10気圧防水。クォーツ(スイスロンダ製、10年パワーリザーブ)。6万500円
ノースゲイト ウォッチズはオランダ、アムステルダムに2021年に生まれた新興マイクロブランドである。
【創業者:Willem Kamerman(ウィレム・カマーマン)】

創業者はウィレム ・カマーマン氏で、04年以来様々な時計プロジェクトの開発者、デザイナー、アドバイザーとして活動してきた経験を生かし、14年に受注生産によって時計を製作するビスポークウオッチの専門メーカーを立ち上げるなど、時計業界において数々の挑戦をしてきた人物だ。
「高級時計にも負けないラグスポデザインの時計を開発したいという強い思いで、ノースゲイト ウォッチズを立ち上げました」と語る同氏。元々時計師として活躍しており、様々な時計メーカーのプロジェクトや企画の立ち上げなどに寄与してきた。
そんな同氏が、オランダで新たな時計ブランドを立ち上げるに際して考えたのは、フェルメールやゴッホなど世界的芸術家を多く輩出し、現代建築の世界においても著名なオランダならではの美的センスを存分に取り入れた時計を製作するということだった。
オランダという国の風土が育んだデザインセンスを時計へと落とし込むことを念頭において、ウィレム・カマーマン氏は、時計の製作を開始したのである。
そして、試行錯誤を重ね、数々の試作品を経て生み出されたのが、今回紹介する“クラブシリーズ”というわけだ。
【ポイント1:ヘアライン仕上げ】

外装には全体的にヘアライン仕上げを施し、スポーティな印象を強調しつつ、高級感を演出し時計としての魅力をしっかりと引き出していることがわかる。価格を考えると、この完成度は目を見張る。
【ポイント2:仕上げを使い分けて質感を向上】

ヘアライン仕上げを施したベゼルの表面に対して、側面は鏡面のような質感になっており、この違いによって時計の表情に深みが増していることがわかる。またブレスレットの完成度も高い。
【ポイント3:7mmと薄いケース厚】

時計のデザインだけでなく、着用感までも大きく作用するケースの厚さであるが、クォーツムーヴメントを使用しているため、40mm仕様では7 mm厚と着用感の良い薄さを実現させている。
クラブシリーズは空前のカラーダイアルブームも相まって、発売直後からオランダ本国のみならず、カタール、クウェート、サウジアラビアなどの中東を中心に、韓国、日本、ドイツ、ノルウェイ、フランス、イギリス、アメリカなど世界各国で大きな話題となっている。
これは時計職人である創業者が、時計愛好家の若者のために高級感のある品質と手ごろな価格を両立させた時計製造を意識して立ち上げたブランドということが大きな要因だろう。
実際に実機を手にとってみると6万円台というカジュアルな価格とは思えない完成度を誇っていることがわかる。
ケースやベゼルに施されたヘアライン仕上げも見事で、ラグスポデザイン特有のシンプルな雰囲気のなかにも、温かみを感じさせてくれる。全体をとおして、かなり高級感がある仕上がりとなっている。
ブランドのコンセプトは“大人の遊び心”ということで、まさにそのユニークかつ大胆なデザインは遊び心が満載と言えるだろう。
【問い合わせ先】
フューチュラマトレーディング
文◎川田健人(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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