ペルー秘湯巡り第3弾はインカの地、クスコの温泉をご紹介。クスコ州カルカ郡の北部にある「Lares(ラレス)」村には、色とりどりの花に囲まれたステキな温泉があるんですよ。
季節の花々が咲き乱れる様子は、まさに天空の花園。今回はとてもかわいい「Baños Termales de Lares(ラレス温泉)」をご紹介しましょう。
ラレス温泉へのアクセス

まずはインカ帝国の遺跡が数多く残るValle Sagrado(聖なる谷)の主要拠点のひとつ、「Calca(カルカ)」を目指しましょう。
クスコのCalle Puputi(ププティ通り)にはカルカをはじめ、インカの遺跡で有名なピサックやオリャンタイタンボへ向かうコレクティーボ(乗り合いタクシー/料金:5ソレス~)が出ています。カルカはクスコの北約49km、車でおよそ1時間の距離です。

カルカに到着したら、次はラレス行きのコレクティーボ(料金:13ソレス)に乗り換えましょう。標高2,925mのカルカからラレスまでの所要時間は約2時間。車窓からはインカの遺跡「Sitio Arqueológico de Ancasmarka(アンカスマルカ考古学遺跡)」を始め、万年雪を頂くサワシライ山(標高5,818m)の神々しい姿を眺めることができます。

標高4,000m付近には氷河湖がたくさんあり、水を求めて集まってきたアルパカやリャマの群れをたくさん見かけました。

カルカ~ラレスルートの最高地点を示す標高4,461mの看板を過ぎたら、あとは標高3,200mのラレスまで下って行きます。
たった2時間の間に1,500mも登ってまた1,260mも下がるというなかなかハードな行程なので、高山病予防の薬を服用するなどしっかり対策を取ってくださいね。

ラレス村の中心から温泉までは歩いて20分の距離。緩やかな上り坂になっているのでここは無理をせず、モトタクシー(料金:2ソレス)を利用するといいでしょう。
天空のお花畑と露天風呂!

「Baños Termales de Lares(ラレス温泉)」に到着!入浴料は外国人観光客が15ソレス、ペルー人観光客は8ソレス、ラレス村の住人は無料です。

緑に囲まれたラレス温泉は、まさに天空のお花畑のよう。地熱のせいでしょうか、富士山の八合目と同じ標高とは思えないほど、植物たちが青々としています。

ラレス温泉には30度~44度までの温水プールが6つあります。温泉の背後にある山から湧き出しており、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩化物、硫酸塩、鉄、マンガン、亜鉛などあらゆるミネラル成分を含むそう。筋肉痛やリュウマチ、関節炎、骨粗しょう症などに有効とされ、薬湯として古くから利用されてきました。

この小さな滝で、身体や髪を洗うこともできますよ。

ロッカーで遊ぶ地元の子供たち。かわいいですね。鍵は付いていないので、持参したほうがいいでしょう。

ラレス温泉の対岸の山にある展望台からの眺め。これは絶景ですね!