ヤーサス(こんにちは)!ここ最近のギリシャは、徐々に夏らしくなって海へ行く人も増えています。
春はロックダウン生活だったのが、まるで嘘みたい......公共交通機関やショッピングモールなどでマスク着用が義務付けられていたり、スーパーの入口で番号札を渡されたりというのはまだされているので名残を感じますが、随分平常時に近い生活に戻っています。
ロックダウンが終わったとたんにあちこちで工事が始まったりと、街の動きも活発なように感じます。
アテネでは、先月新しくなったオモニア広場のお披露目がありました。
新しい姿のオモニア広場
アテネ都心にある広場で主となるのが、国会議事堂のあるシンタグマ広場と、そしてこのオモニア広場。
1846年にアナクトロン広場として造られたオモニア広場は6つの大通りが交わり、かつてはこちらが市の中心で、ホテルやお店も多く建ち並ぶ華やかなエリアでした。その後、現在国立歴史博物館となっている建物から国会議事堂がシンタグマ広場へ移されたりしたのもあり、少し置いていかれたような感じに。現在でも多くの人が行き交う忙しいエリアではあるのですが、不法滞在者や薬物中毒者が増えたり徐々にスラム化していきました。
スリも多く「治安の悪いエリア」として知られるようになってしまったオモニア広場。近年は、治安の向上とイメージアップを図る努力がされてきています。おかげで一時期よりかなり安全になったなと感じるのですが、どうも古臭いイメージはまだ抜けていません。
広場自体も美しいとは言えず殺風景だったのですが、リニューアルのための工事がされていて少し期待が高まっていました。
本当なら春に完成のはずが、新型コロナウイルスによるあれこれで延期に......それが、ロックダウンが解除された先月(5月)、満を持してお披露目されました。

オモニア広場は今までに何度もリニューアルを繰り返していて、今回は、かつてあった噴水が大きくなって復活。なんでも、ヨーロッパで最大級なのだそうです。大きな噴水ですが省エネ仕様とのこと。また、都市のオアシスとしての機能もポイントとなっているそうで、夏は比較的涼しく、空気汚染のフィルターの役割もあるのだとか。

芝生も敷かれ、以前のグレーなイメージからも脱出。やっぱり緑があるといいですね。綺麗に維持されますように。

広場周辺の再開発も始まりそうで、古きよきアテネの雰囲気を残しつつ、新しいものも増えていくことが期待されます。
旧ヴァージョンのオモニア広場
比較のために、以前のオモニア広場の様子も。

クリスマスとかそういう時にしか写真は撮ってなかったので少しですが、2013年のオモニア広場です。

クリスマスマーケット。どことなく、日本で言うところの「昭和感」が漂います......。

オモニア広場そばのビルの壁面広告。これは今もまだありますよ。いつの時代のものか知りませんが、こういうノスタルジーを感じさせるものがいっぱいあって個人的には好きなエリアです。