2020年2月に逝去したヘアデザイナー加茂克也さんの展覧会「KAMO HEAD ‐加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020‐」が、3月21日(火)から4月2日(日)まで、東京・表参道ヒルズにて開催される。

同展では、世界を舞台に活躍した同氏の約20年にわたる創作活動を紹介。自身が企画・構想した内容をもとに、国内外のコレクションで使用したヘッドピースやプライベートな作品など、合計約400点の作品を一挙公開する。

ヘアデザインからアートを発信

加茂さんは、90年代よりCHANEL、FENDI、JUNYA WATANABEなど、数々のトップメゾンのコレクションでヘアデザインを歴任。ヘアデザインの概念を“美容室から生まれる髪型”から“イマジネーションを表現する場”へと昇華し、唯一無二の存在として高く評価され続けてきた。

一方近年では、それまでランウェイで培ったものをベースに、ヘアデザインだけでなく、空間デザインやアートディレクション、自身としての作品制作など、その活動の領域を拡げていた。

同展は、生前に加茂さん自身が企画・構想した内容をもとに、国内外のコレクションで使用された約200点のヘッドピースをはじめ、プライベートな時間に制作していた箱型のアートピースなど、合計約400点の作品を一挙公開する。

また、本人が使用した制作道具や創作過程を垣間見ることが出来るポラロイドブックを交えながら、数々の作品が生まれたアトリエも再現する。

その他、過去に出演したTV番組「デザインあ」の映像上映や、過去の作品を収録した作品集の販売も行う。

「鍛えられた指先」と「即興で閃く感性/頭脳」とを武器に、多様な作品をジャンルレスに生み出し続けた加茂氏のクリエイションの軌跡を体験できるイベントだ。

これまで手がけたヘアデザインを紹介

ここからは加茂さんがこれまで手がけてきた作品とともに、今回の展示会のイメージを紹介していこう。

ヘッドピース

国内外のコレクションで手がけた斬新なヘッドピース、約200点を一挙公開。衣装とともに展示する作品もあり、「服をSHOWUP(=引き立てる)すること」をモットーに作品を作り続けた加茂さんの創作活動の真髄を楽しめる。

箱型アートピース

加茂さんがプライベートな時間に、卵の殻や蝶の標本などの素材を用いて作り上げた箱型のアートピースを展示。

アトリエ

会場内には、数々の作品が生まれた加茂さんのアトリエを再現したブースも登場。創作過程を垣間見ることが出来る、ポラロイドブックも展示する。

ファッション雑誌を中心に広告やショーなど、世界を舞台に幅広く活躍し、日本人として第一線で活躍し続けてきた加茂さんが残したアートを見に行こう。

KAMO HEAD ‐加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020‐
期間:3月21日(火)~4月2日(日)
会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
所在地:東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号
営業時間:11:00~21:00/入場は閉場30分前まで
※3月26日(日)および4月2日(日)は20:00まで
定休日:会期中無休
入場:無料

(hachi)

※展示内容はイメージ