警戒心の強いアマゴとの知恵比べ。間もなく迎える解禁日に万全に備えられるよう、渓流釣りで使用する小物類の事前準備を詳しく解説していく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
アマゴ狙いの渓流釣り
透き通るような美しい水に棲息するアマゴ達は、非常に警戒心が強い。そのため、渓流釣りで使用する道具は繊細な物が多い。
近畿エリアでは渓流グッズを取り扱っている釣具店の数も限られるため、そういった点を含めて注意すべき内容について見ていこう。
渓流釣りの小物類
渓流釣りで使用する小物は意外と消費が激しい。毎年のことだが、解禁直後の3月は(通販を含め)各釣具店で針や水中糸の在庫切れが多くなる傾向にある。解禁前であるこのタイミングなら各ショップも多めに在庫を用意しているので、今のうちに多く用意しておこう。
針ケース・オモリケース
小物の中でも特に消費が激しいのが、魚との唯一の接点となる針。こちらは3~5月の釣行を見越して、やや多めに在庫を用意しておこう。オモリは重めから軽めまで用意するが、特に自分自身がメインとする号数は多めに用意しておきたい。
糸類(目印・水中糸・天上糸)
魚とアングラーを結ぶ線たる水中糸が劣化していては話にならない。元が細いので、劣化具合や在庫数を確認しておこう。
ストック仕掛
寒さが厳しい解禁直後、釣り場で仕掛けを作り直すのは正直かなり辛い。そこで、ストック仕掛けを多めに作っておくことで、滞りなく解禁日を楽しむことが出来る。著者は毎回釣行前に10セット程度用意している。
ペンチやハサミ
釣りに欠かせないアイテムであるペンチやハサミ。海釣り用の物を併用している場合は、塩による錆び等が出ていないか確認する必要がある。また、ハサミは切れ味が悪くなるとストレスを感じやすいので、予め確認しておこう。
著者オススメの用意すべきもの
渓流釣りにおいて必須では無いものの、著者が「あった方が良い」と感じたものを紹介しよう。
熊対策グッズ:熊鈴
大自然の中で釣りをする渓流釣りは、最早「熊の棲息地で糸を垂らしている」と言っても過言ではない。熊に自身の存在を知らせる熊鈴は、お互いの望まぬ邂逅を避ける必須グッズと言っていいだろう。
ベストやビクに下げて鳴らしておくだけでよいので、転ばぬ先の杖として用意しよう。ちなみに著者は、熊スプレーは持参していない。熊と面と向かいあってしまった際に、風下側数m以内に引き付けて熊の顔めがけ正確に噴射する、といった行為ができる自信がないからだ。
著者としてはまず何よりも「遭遇しない」「遭遇したら見つからないように隠れる、もしくは攻撃ではなく身を守る」の方に重点を置きたいと考えている。本当は用意した方が良いのだろうが、各々の判断が別れるところだと思う。
緊急対策グッズ:ホイッスル
ホイッスルは、渓流で動けなくなってしまったときに大音量で助けを呼べるアイテム。電波の届かぬ場所ではスマホよりも役に立つはずだ。また、入渓時から定期的に拭いておけば熊に自身の存在を知らせて邂逅を避けることも出来るので、用意しておくことをオススメしたい。
虫よけスプレー
解禁直後は必要ないかもしれないが、少し暖かくなってくると羽虫や蚊、アブ・ブユが出始めて釣りどころではなくなるし、マダニは大変怖い存在だ。そんな時、全身に虫よけスプレーを吹き付けておけば随分と快適になる。最近はヤマビルに対応しているタイプも発売されているので、要注目だ。
小物は豊富に用意しておこう
思い立ったらすぐに釣行できるのが渓流釣りの強み。解禁日は在庫でなんとかなったとしても、2回目や3回目の釣行時に「針や水中糸が足りない!」といったことがないように、今のうちにストックを用意しておこう。
解禁前に針や目印といった小物を眺めているのも、楽しい時間である。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
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