4日にバラエティ特番『ダウンタウンvsZ世代』(日本テレビ系)の第2弾が放送され、関連ワードがSNSのトレンドを席巻するなど大きな反響を呼んだ。2度にわたって視聴者から高評価を得たことで、ダウンタウンの「大みそか特番復帰」への大きな布石になったとみられているようだ。
同特番は、今では考えられないような昭和の常識、暮らし、人物、商品などを紹介し、ダウンタウンをはじめとした昭和世代のタレントたちが当時を懐かしみつつ、Z世代(1990年代半ばから2010年代生まれ)の若手タレントたちが「アリ」か「ナシ」かを判定するという内容。昨年8月13日に放送された第1弾は、お盆休み期間だったにもかかわらず、平均世帯視聴率12.5%、平均個人視聴率8・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と高い数字を記録した。
第2弾では、昭和のアイドル親衛隊の超体育会系なコール練習や当時の独特すぎる婚活事情、ラッセルヨーヨー、スーパーカーといった当時のブームなどが取り上げられ、これまで一度も再放送されたことがない松本人志と中居正広のダブル主演による学園ドラマ『伝説の教師』(同)の秘蔵映像も公開された。
これに対して、ネット上の視聴者からは「この番組本当に面白い。昭和とZ世代それぞれのゲスト人選も完璧」「ダウンタウンvsZ世代を観てたら笑いが止まらないw」「久々に家族みんなで楽しめる番組」「伝説の教師、懐かしすぎ!」などと称賛の声が相次ぎ、Twitterのトレンドに「ダウンタウンvsZ世代」「伝説の教師」などの関連ワードが多く入った。
また、先述の『伝説の教師』(同)では最終回に浜田雅功が友情出演しており、松本、浜田、中居の共演シーンが流れた。実はこの場面には中居と同じ元SMAPの木村拓哉も友情出演しているのだが、なぜか木村がいるシーンは流れなかったことで「闇を感じる」といった声が続出し、それも話題性を高める結果となったようだ。
この好評ぶりに日テレは色めき立っているようで、業界内では「ダウンタウンを口説き落とす好材料になる」とみられている。
日テレは長らく大みそか特番としてダウンタウンをメインに据えた『笑ってはいけないシリーズ』を放送してきたが、2020年を最後に同シリーズは休止。以降はその代わりとして吉本芸人らが大挙して出演するネタ見せ特番『笑って年越し!』シリーズが放送されているが、2021年の平均世帯視聴率は第1部が7.2%、第2部が5.6%、2022年は第1部が7.0%、第2部が5.1%と苦戦。『笑ってはいけないシリーズ』が2009年から11年連続で獲得していた、大みそかゴールデン・プライム帯の民放視聴率1位の座を他局に明け渡すことになった。
一部では、日テレは昨年末の大みそか特番として『ダウンタウンvsZ世代』の放送を検討していたと報じられている。だが、ダウンタウンが首を縦に振らず、その名残として2022年の大みそか特番は『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』として世代対決の要素が含まれていたようだ。
『笑ってはいけないシリーズ』はダウンタウンをはじめとした出演タレントたちへの負担が大きく、サプライズで登場する大物タレントらのスケジュール管理なども煩雑で、企画構成の労力も通常の特番の比ではない。だからこそダウンタウンは「降りた」のだとみられているが、『ダウンタウンvsZ世代』のようにVTRとスタジオトークを主体にした内容なら負担はそれほど大きくないとみられる。
それでも「本当に大みそか特番にできるほどなのか」という不安があったが、2回連続で大好評となったとなれば、少なくとも『笑って年越し!』シリーズよりは高い数字が期待できそうだ。これをきっかけとして、日テレは「大みそか特番復帰」について本気でダウンタウンを口説きにかかるとみられる。吉本芸人たちがメインとなった『笑って年越し!』シリーズが苦戦を続け、挽回の見込みが薄そうなことも「ダウンタウン再登板」の機運を高めるとみられる。
はたして、大みそか特番にダウンタウンが帰ってくることになるのか。日テレは早くも年末の番組編成を見据えて動き出しているようだ。
提供元・Business Journal
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