世界を自分の足で訪ねる個人旅行者のためのバイブル、地球の歩き方。近年では海外旅行控えを逆手に取ったような斬新な企画を次々と打ち出す快進撃が印象的だ。

最新刊のテーマは、なんと「地球」だ。2月24日(金)に全国書店・オンライン書店で『地球の歩き方 W30 すごい地球!』を発売する。ありそうでなかった、旅人による旅人のための「地球図鑑」だという。

冒険心あふれる旅人へ、『地球の歩き方 すごい地球!』

さまざまな切り口で旅の楽しみを紹介する「旅の図鑑シリーズ」から、冒険心あふれる旅人のための『地球の歩き方 W30 すごい地球!』が登場。

世界中を旅してきた地球の歩き方編集部が、とりわけ「すごい!」とうなった、地球の息吹を感じるスポットや現象を紹介する。

オーロラや火山、氷河、恐竜、迫力の動植物など、一生に一度は見てみたいと旅人が焦がれるものを総まとめ。豊富な写真とともに、その歴史や成り立ちを解説する。

取り上げる対象は絶景から自然現象まで幅広い。たとえば世界最長のロール雲「モーニンググローリー」や、全米最大の火山温泉地帯「イエローストーン国立公園」。

自然現象はタイミングが大事だが、いつどこで見られるのか、おすすめの季節やアクセス情報も徹底紹介するため、実用書としての価値も高い。

その一方で、豊富な図解や雑学を交えた誌面は、知的好奇心が刺激される図鑑らしい内容となっている。

たとえば「オーロラはなぜ光る?」「青の洞窟はなぜ青い?」「セーリングストーンズがひとりでに動く理由は?」といった、ただスポットを訪ねるだけでは知り得ない情報が満載だ。

世界各地の金環日食・皆既日食が見られるスポットや、日本人はどこから来たのかという謎の一端に触れられる「スタークフォンテーン洞窟」をピックアップ。「旅を通して地球を丸ごと学べる一冊」となっている。

身近な日本から世界の果てまでを紹介する本書だが、あくまで旅人のための地球探検用図鑑。旅行者が行けないところは載せていないという。

ただし、交通の便の悪い秘境であったり、まれにしか見られない自然現象であったり、簡単に出会えるものばかりではない。本書では、旅の難易度を星の数でわかりやすく示す。いますぐには実現しなくとも、いつかきっと……と夢が広がる。

たとえばアフリカで150万頭が命がけの川渡りを行う「ヌーの大移動」。

氷河の氷で作ったオン・ザ・ロックウイスキーは格別な味だ。

旅行ガイドブックらしく、世界の名物温泉や地熱料理の数々も紹介。

南極大陸で夜を過ごせるホテルはすべての旅人の憧れだ。