アダストリアはライセンス事業を拡大へ

ECも開始!「フォーエバー21」が渋谷に期間限定の売らない店をオープンした理由
後列中央がアダストリアの野田源太郎クリエイティブディレクター。女性たちが着用しているのは全て「フォーエバー21」の日本企画商品(画像=『DCSオンライン』より 引用)

 「フォーエバー21」は米国・ロサンゼルス発のかつての格安チェーン。2000年に当時の大手婦人服専門店の三愛と提携し日本に進出したが、1年半で撤退。09年4月東京・原宿に再上陸1号店をオープンし、店舗を拡大した。19年9月に米国連邦破産法を申請して経営破綻。日本でも同10月までに全店を閉鎖した。

 今回は商標権を持つ米国ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(ジェイミー・サルター会長、ABG社)から伊藤忠商事(東京都/石井敬太社長)を介してアダストリアがサブライセンシーとなり、日本で展開する。

 日本における主要ターゲットは10代後半~30代前半のファッション好きの女性で、商品単価は平均で4000円、客単価は5800円を想定する。5年後の2028年2月期に売上高約100億円、リアル店舗15店の展開を目指す。このうちEC売上高が6割を占める計画だ。

 アダストリアは有名ブランドのライセンス事業を次の収益源の一つと位置付け、「フォーエバー21」以外でもブランド展開をすることを計画している。

提供元・DCSオンライン

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