吉田麻也 写真:Getty Images

 シャルケがブンデスリーガ(ドイツ1部)残留争いに巻き込まれる中、カタールW杯日本代表DF吉田麻也(34)が奮闘。MF遠藤航(29)、MF原口元気(31)、DF伊藤洋輝(23)ら擁するVfBシュツットガルトとの一戦を前に、チームメイトに対して目の前の試合に集中する重要性を説いた。

 シャルケは21試合を終えて2勝7分12敗。依然として最下位に沈んでいるが、直近4試合はいずれも0-0で終了。吉田麻也は加入当初から「ブンデスリーガでプレーするには、スピードが不足している」と現地メディアから批判を浴びてきたが、ここにきてリーグ戦4試合つづけてのクリーンシート達成に貢献している。

 そのシャルケは、今月25日に14位VfBシュツットガルトと対戦するほか、来月4日にはFW浅野拓磨(28)擁する16位VfLボーフムと激突する。

 残留争いの行方を左右する2試合を控える中、吉田麻也は英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版のインタビューにて「僕は毎週末、一試合一試合に集中しています。自分のベストを尽くす、それを毎週やっています。(残留争いのライバルとの直接対決である)次の2試合も大事ですけど、リーグ戦残りの全13試合についてもそうですね」と、チームに必要なメンタリティーを説明。

 「1試合1試合が決勝トーナメントなんです。ただ今週末の試合では残留争いのライバルと対戦しますし、特に重要ですね。ホームゲームでは6万人のサポーターが僕たちを後押ししてくれますし、間違いなく特別な雰囲気になりますよ」と、VfBシュツットガルト戦にむけての意気込みも語っている。

 ブンデスリーガの残留争いでは、14位VfBシュツットガルトから2部入れ替え戦圏内の16位VfLボーフムまでの3クラブが勝ち点「19」で並んでいる。シャルケが残留圏内から6ポイント差をつけられる中、副キャプテンの吉田麻也には精神的支柱としての役割も期待されている。