MERAUD(メロード・ウォッチ)は、時計愛好家のステイン・ボスハールトにより2018年に設立されたベルギーの独立系時計ブランド。 ブランド名はフランス語の 海:merと エメラルド:emeraude をかけ合わせたもので、海や貴重なものとのつながりを象徴している。

すべてベルギーで自社設計、スイスで製造・組み立てが行われ、ボスハールト自身が時計コレクターであるため、コレクターがヘリテージタイムピースに求めるディテールを、巧みに再現したコレクションが特徴となっている。
2018年に最初のコレクションであるレトロダイビングウォッチ、ボネールをリリースして成功を収めた同社は、次のステップとしてクロノグラフの開発を始動し、企画段階から製品まで、3年の歳月をかけてイギリス領ヴァージン諸島で開催されるアンティグア・クラシック・ヨット・レガッタにインスパイアされた、アンティグアを2022年に発表。
1960年代のレーシングクロノグラフにオマージュを捧げたデザインに加え、60年代に多くのスイスメーカーで採用されたオールドムーヴメント、ランデロン248を搭載していることで、時計好きから話題を集めた。今回はメロードのコレクションから二つのモデルを紹介する。
【編集部の注目モデル】
MERAUD(メロード・ウォッチ)
アンティグア ソフトサンド
文字盤は 2 層構造で、3時位置に特徴的なレガッタ用の45分カウンターを配置。外側のリングにタキメータースケール、その内側にミニッツトラックを配置、さらに内側にインデックスを配置。ファセットカットされたアプライドインデックスの外側に、ミニッツトラックに対応するオールド ラジウムカラーのスーパールミノバドットが施され、アンティークウオッチの雰囲気を高めている。

■ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径40mm。10気圧防水。手巻き(Cal.ランデロン248)。1750ユーロ(約25万6600円)

特徴的な45分カウンターは、ソフトサンドバージョンはブラック、ミホブラックバーションはシルバーをベースに採用。2 つの 5 分セクターは、9時位置のスモールセコンドの色調と一致するパステルブルーとパステルオレンジで仕上げられている。

ケースは316Lステンレススチール製で40mm、厚さ13.5mm。ベルギーのブリュッセルに本社を置くレザーアクセサリーメーカー・モレキンのヌバックレザーストラップとトロピック・ラバーストラップが標準で付属。

ムーヴメントは1960 年代にブライトリングの主要サプライヤーとしてナゲーションウオッチ用のムーヴメントを供給され、ホイヤー レオニダスなどでも広く使用されたランデロンのCal.248を搭載。当時の設計を生かしつつ、リビルドを施すことで信頼性と精度を向上させている
【編集部の注目モデル】
MERAUD(メロード・ウォッチ)
メロー・アンティグア ミホブラック
歌川広重の浮世絵でも知られる富士山の望む名所、三保松原からインスパイアされた黒文字盤使用。ソフトサンド文字盤は表面をわずかに荒らした使用であったが、こちらのモデルは光沢を備えた質感に仕上げられている。

■ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径40mm。10気圧防水。手巻き(Cal.ランデロン248)。1750ユーロ(約25万6600円)