東京都港区にあるインテリアショップ、アクタス・青山店にて、2月23日(木)~3月21日(火)の期間、「Living with Art – 勝木有香のシルクスクリーンの世界 -」を開催する。
現在注目を集める若手芸術家のひとりである勝木有香氏が、アクタスのために製作した作品が集まる。
アクタス青山店が提案する“アートを身近に”
アクタス青山店では昨年7月のリニューアルを機に、家具雑貨などのインテリアに加え、絵画や版画、オブジェやクラフトワークなどを新たに取り揃え、一点もののアートピースをユーザーに届ける、アートプロジェクトをスタートした。
アーティストによる本物のアート作品はいわゆる生活の必需品とは異なり、そこで過ごす人々の感性を高め、暮らしをより豊かなものへと変える「美しい暮らしのエッセンス」。
欧米に比べ、日本において本物のアート作品を自宅に飾ることが少ないのは、文化や歴史的な背景が異なることもさることながら、アート作品の購買の場が一般の消費者の生活圏内に少ないことも一因。
アクタスではインテリアのように身近にアートを楽しめるよう、このアートプロジェクトを開始した。
見る者の中でイキイキとリズミカルに動き出すアート作品
同展では勝木氏がアクタス青山店のために創作した「Round and round(liveliness)」シリーズ10点を公開・販売する。
勝木氏は、シルクスクリーンを幾重にもトレースし、独自の感覚で「動き」を視覚化し、平面作品の中に美しい曲線とリアルな躍動感を生み出している。彼女の作品は、日常の暮らしに豊かさを与えてくれるとともに「静」というインテリア空間に、「動」という息吹を与えてくれる。
彼女は「動き」とは状態や状況の変化、移り変わりなど、形が定まらないものであり、動いているその瞬間でしか捉えられない存在で人の目では捉えきれない瞬間があることに気づいたという。その気づきから、1枚の作品画面の中に「動き」を感じさせるような作品を描き出している。