2月17日、NASAとBoeingは報道向けの説明会を開催し、Boeingが開発中の宇宙船CST-100 Starliner(以下、スターライナー)で宇宙飛行士をISSに輸送する有人飛行試験を、早ければ4月中旬に実施する見込みであることを発表しました。

CST-100スターライナーは2019年12月に無人飛行試験を実施しましたが、軌道投入に失敗し、ISSへのドッキングを果たすことができませんでした。改修が行われ、2022年5月に2回目の無人飛行試験を実施し、ISSへのドッキングに成功。その後、6月には搭乗予定のNASAの宇宙飛行士2名が発表されていました。

NASAの商業有人飛行プログラムのマネージャー、スティーブ・スティッチ氏によると、スターライナーの有人飛行試験に向けた最終の認証や分析作業は「約80%まで進んでいます」と説明しました。

2月下旬から3月にかけて、ISSは慌ただしい日々が続きます。まず、2月26日にクルードラゴン宇宙船運用6号機(Crew-6)の打ち上げが予定されていて、その後若田光一宇宙飛行士らが搭乗するクルードラゴン宇宙船運用5号機(Crew-5)が帰還します。

さらに、3月10日には無人補給船・カーゴドラゴンが打ち上げられる予定です。このカーゴドラゴンは、4月上旬から中旬までISSにドッキングする見込みだといいます。

BoeingのVP兼スターライナーのプロジェクトマネージャのマーク・ナッピ氏によれば、スターライナーの有人飛行試験の打ち上げ日は3月上旬頃に決まります。

提供元・宙畑

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