月20GBプランは格安SIMが安いが、それ以上は割高に!
それではまず、格安SIMの月20GBプランをチェックしてみましょう。
たとえば、ソフトバンクの格安プランLINEMOの「スマホプラン(20GB)」は月額2,728円ですが、格安SIMのイオンモバイル「さいてきプランMORIMORI」の月20GBプランは月額1,958円です。
LINEMOより毎月770円も安いため、1年間では9,240円も節約できますので、乗り換えを検討してもいいでしょう。
また、IIJmio(アイアイジェイミオ)の「ギガプラン」月20GBは月額2,000円、exciteモバイルの「Flatプラン」月20GBは月額2,068円、NUROモバイルの「NEOプランLite(20GB)」は月額2,090円と、いずれも2,000円ちょっとという安さです。
■格安SIM料金プラン比較(音声プラン)
メーカー | IIJmio | NUROモバイル | イオンモバイル |
データ容量 | ギガプラン | NEOプランLite | さいてきプランMORIMORI |
回線 | ドコモ/au | ドコモ/au/ソフトバンク | ドコモ/au |
20GB | 2,000円 | 2,090円 | 1,958円 |
25GB | |||
30GB | 3,058円 | ||
40GB | 4,158円 | ||
50GB | 5,258円 | ||
100GB | |||
無制限 | |||
データ追加 | 1GB/220円 | 1GB/550円 | 1GB/528円 |
かけ放題 | 通話定額5分+500円 | 5分かけ放題490円 | 月5分かけ放題550円 |
その他 | IIJmioひかりのセット割」で月額660円引きが適用可能 | NEOプランは月額2,699円でデータフリーやGigaプラス特典などがある | 全国のイオンの店頭申し込みが可能 |
メーカー | exciteモバイル | HISモバイル | LinksMate |
データ容量 | Flatプラン | 自由自在290プラン | 音声通話+SMS+データ通信 |
回線 | ドコモ/au | ドコモ | ドコモ |
20GB | 2,068円 | 2,190円 | 2,970円 |
25GB | 2,970円 | ||
30GB | 4,400円 | 3,905円 | |
40GB | 7,700円 | 4,840円 | |
50GB | 1万1,198円 | 5,990円 | 5,500円 |
100GB | 8,305円 | ||
無制限 | |||
データ追加 | 1GB/220円 | 1GB/200円(100GBまで) | 1GB/550円 |
かけ放題 | 月3分かけ放題759円 | 月5分かけ放題500円 | 10分かけ放題935円 |
その他 | 3分かけ放題Xは半額電話「エキモバ」のオプションサービス | 全国のHIS106店舗で店頭申し込みが可能 | SNSやゲームのカウントフリーオプションが月額550円 |
格安SIMの20GBプランは月額2,000円前後でLINEMOなどに比べると毎月数百円は安くなる(表は各公式サイトを元に筆者が作成)


月20GBのプランではahamoやLINEMOより安くなる格安SIMですが、実は月20GBを超えるプランを用意している格安SIMは、イオンモバイルやexciteモバイル、LinksMateなどごく一部しかありません。
たとえば、イオンモバイルでは「さいてきプランMORIMORI」の50GBプランが月額5,258円で利用できますが、ahamoでは80GBオプションを追加する月100GBの大盛りプランを月額4,950円という低価格で提供しているので、月20GB超のプランでは格安SIMのほうが、逆に割高になってしまうのです。
月20GB超のプランを価格だけで比較すると、格安SIMはかなり不利になりますが、ほかにもっと注目したい要素もあります。
たとえば「LinksMate(リンクスメイト)」はゲーマーに特化した格安SIMで、月100MB〜1TB(1,000GB)まで114プランも用意されています。
最大の特徴は、ゲームやSNS、動画サイトなどのコンテンツのデータ通信量がカウントされない「カウントフリーオプション」が月額550円で追加できること。
もし、スマホでゲームや動画、音楽を楽しむために大容量プランを契約しているなら、カウントフリーに加入することで、今よりさらに安いプランに変更できるため、結果的にスマホの料金が安くなる可能性があります。
ゲームやSNS、動画サイトなどでデータ通信量を消費している人は、ぜひ一度検討してみてください。
■LinksMateのカウントフリー対象
【ゲーム】アークナイツ/アイドルマスター/アズールレーン/あんさんぶるスターズ!/ウマ娘/刀剣乱舞/にゃんこ大戦争/妖怪ウォッチなど多数
【コンテンツ】ABEMA/AWA/サイコミ/ニコニコ動画/pixivコミック/DMM GAMES/Mirrativ/U-NEXTなど
【SNS】Instagram/Twitter/Facebook

●IIJmio「料金・プラン」は→こちら
●NUROモバイル「料金」は→こちら
●イオンモバイル「料金プラン」は→こちら
●exciteモバイル「格安SIMの料金プラン」は→こちら
●HISモバイル「格安SIM・SIMカード一覧」は→こちら
●LinksMate「プラン・料金」は→こちら
格安SIMなら低速度で無制限プランという選択肢も!
ここまでは4Gや5Gの高速回線のプランを比較してみましたが、格安SIMには通信速度を1〜3Mbps程度の低速に抑える代わりに、データ通信量が無制限になるプランを提供しているところもあります。
その代表格が「mineo(マイネオ)」です。mineoには高速回線で月定額の「マイピタ」のほかに、速度制限あり(低速)で無制限の「マイそく」の2つのプランが用意されています。
「マイそく」は、月〜金曜の12〜13時に通信速度が制限されますが、最大1.5Mbpsの「スタンダード」は月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」は月額2,200円で利用できます。
イオンモバイルやIIJmioなどの回線速度は下り最大1,288Mbpsなのに、1.5Mbpsや3Mbpsで大丈夫なの? と不安に思う人も多いでしょう。
確かにこの低速度で、YouTubeやNetflixなどを1080pの高画質で再生するとコマ落ちしてしまいますが、720p以下に画質を落とせば意外とスムーズに再生することができます。
とくに5インチ以下の小さい画面のiPhoneなどで動画を見るのであれば、720p以下でも画質が悪いと感じることはないでしょう。
●mineo「料金表」は→こちら
mineo (Image:mineo.jp) mineoの「マイそく」は最大1.5Mbpsの「スタンダード」が月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」が月額2,200円で利用できる。どうしても高速回線が必要なときは、1回330円の「24時間データ使い放題」を追加することも可能だ(画像はmineo公式サイトより転載)
ちなみに、mineoには「パケット放題 Plus」という最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題になる、「マイピタ」プラン向けのサービスもあります。
これは、本来月額385円のオプションですが、月額10GBコース以上では無料で利用できるのがポイント。
たとえば、月額1,958円の「マイピタ」10GBコースにすれば、10GBを使い切ったあとは無料で最大1.5Mbpsで使い放題となります。
●mineo「パケット放題 Plus」は→こちら

低速度の格安SIMといえば「donedone(どねどね)」にも注目です。
donedoneには2つのプランが用意されており、まず「ベーシックUプラン」は回線速度が最大3Mbpsに抑えられていますが月50GBまで利用可能。50GBを超過したときも1Mbpsで利用できます。
次に「カスタムUプラン」は、自分で選んだ3つのアプリだけが通信速度制限なしで利用可能です。もちろんこちらも50GB超過時は1Mbpsとなりますが、YouTube、ABEMA、TikTok、LINE、Instagram、Spotify、Amazon Music、LINE MUSICなどが対象になります。
■donedone「カスタムUプラン」対象アプリ
【SNS】LINE/Instagram/Facebook
【動画】YouTube/ABEMA/TikTok/TELASA
【音楽】Spotify/Amazon Music/LINE MUSIC
donedoneの月額料金は2,728円で、1日に1回は上記の2つのプラン(ベーシックUとカスタムU)を自由に切り替えることが可能となっていますので、使い方によってはかなりお得になるでしょう。
なお、donedone公式サイトによると、月50GBでWebサイトは約16万ページ、動画は約45時間、音楽は約355時間利用できるそうです。

●donedone「料金プラン」は→こちら