株式会社モルフォAIソリューションズ(以下 モルフォAIS)は、順天堂大学と「FROG AI-OCR」を活用した計量テキスト分析を実施したことを報告しました。

モルフォAIソリューションズが順天堂大学と「FROG AI-OCR」を活用した武道史研究を開始あなたにおすすめの記事あなたにおすすめの記事
(画像=『AINOW』より 引用)

「FROG AI-OCR」は、大学図書館・地方図書館・自治体からの”デジタル田園都市構想”を背景とした、デジタルアーカイブ事業や読書バリアフリー法対応のニーズを受け、モルフォAISが国立国会図書館からの委託事業としてオープンソースで提供するAI-OCRプログラムNDLOCRを活用したソフトです。

今回の取り組みにおいては、「FROG AI-OCR」を活用して近代史料(1868-1945)の計量テキスト分析を実施しました。最近ではデジタル技術を用いることで人文科学を探究できる新たな可能性が国内外で論じられています。その一つには、計量テキスト分析(コンピュータを使って特定の文書情報を分析し、頻出する言葉や言葉同士のつながりから、社会の中で共有されている認識や考え方を明らかにしていく統計的なテキスト分析技術)が挙げられ、この分析の利点はテキストを捉える正確性や説明の客観性が向上することにあります。一方で、従来のテキスト化ソフトでは旧字旧仮名や特殊なレイアウトを含む資料の文字をほぼ認識できず、手動でテキスト化していたため膨大な時間がかかっているのが課題でした。

本研究では、旧字旧仮名や特殊なレイアウトに対応可能な「FROG AI-OCR」を活用することで、近代史料の計量テキスト分析を実施し、新たな武道史研究の視点を提供することを試みています。

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(画像=『AINOW』より 引用)

今後モルフォAISは、デジタルアーカイブ事業や読書バリアフリー法対応のニーズのある大学図書館・地方図書館・自治体などへの展開を含め、今回のような学術機関における研究において「FROG AI-OCR」をより活用頂けるサポートプログラム(科研費への申請支援等)を充実していく予定です。

提供元・AINOW

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