すかいらーくホールディングス(HD)は2月14日、取締役常務執行役員の金谷実氏(64歳)が3月30日付けで社長に昇格する人事を発表した。代表取締役会長兼社長の谷真氏(71歳)は代表権のある会長に専念する。
同社の社長交代は、谷氏が社長に就任した2008年8月以来。谷氏は会長として経営戦略の立案など経営管理全般を指揮、統括する。一方、新社長となる金谷氏は、グループの業績、予算、各種管理指標の達成に向けて業務全般を管理・執行する。

金谷氏は野村証券出身で、野村プリンシパル・ファイナンス執行役員などを経て、08年旧すかいらーくの専務取締役に就任。現すかいらーくHDの執行役員を務めた後、18年3月に取締役常務執行役員コーポレートサポート本部マネージングディレクターに就いた。現在は財務本部マネージングディレクターを務める。
すかいらーくHDが同日発表した22年12月期の連結業績(国際会計基準)は、売上収益が前期比14.8%増の3037億円、営業損益が55億円の赤字(前期は182億円の黒字)、最終損益が63億円の赤字(同87億円の黒字)だった。
新型コロナウイルス感染症の第7波、第8波が長期化したことで、売上が計画を下回った。一方、原材料価格や光熱費・物流費の高騰、店舗減損損失の計上などで営業赤字に陥った。23年12月期については、売上収益が16.9%増の3550億円、営業利益が60億円、最終利益は10億円の黒字転換を見込む。
提供元・DCSオンライン
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