対馬のおすすめおみやげ
魚介類以外の対馬のおみやげとして代表的なのが「かすまき」です。

「かすまき」とは、江戸時代に参勤交代から帰郷した領主の無事を祝い、長旅の疲れを癒すために作られたとも言われています。当時、大変貴重だった餡(こし餡)をたっぷり入れ、日本ではまだ珍しかったカステラ風生地を使ったお菓子はとても高価で、朝鮮貿易などで栄えた当時の対馬藩の栄華が偲ばれる逸品です。

かすまきを作っているお店は対馬にたくさんあるのですが、ここ百乃屋(もものや)は、食べやすいように小サイズのかすまきを作っているお店です。

本来のかすまきのサイズは、この小まきの2倍の大きさが一般的なのですが、この小サイズなら食べやすく、おみやげにもぴったりです。

代表的な餡の種類は白あんと黒あん。包みを開けてみると、


いろいろなお店のかすまきを食べ比べてみましたが、百乃屋のかすまきは甘すぎず上品であっさりしています。あんはたっぷり詰まっています。またカステラの皮がふわふわで絶妙のバランスです。お茶だけでなく、牛乳と合わせても美味しくいただけます。
【合同会社 百乃屋】
- 住所:長崎県豊玉町仁位1323
- 電話:0920-58-0020 「百乃屋本店」では、白あん、黒あん以外にもあんバターとか、チョコあんとかコーヒーあんとか変わり種のかすまきを買うことができます。
大石農園の紅茶
大石農園は佐護(さご)地区でお茶とゆずの生産、加工をしている農家です。佐護にはツシマヤマネコが多く生息している地域です。
森林面積が9割という対馬に合った新しい産業を育てようと先代がしいたけ栽培をしていた圃場を切り拓き、お茶の木を植えたところから、大石農園は始まりました。
対馬は、傾斜地が多く田畑を作るのが難しいという側面があります。そんな対馬に合った作物は何かと探る中で、お茶とゆずに辿り着いたそうです。

べにふうきは日本生まれの紅茶向け品種で、初めて作った紅茶は専門家に高い評価をされるほど美味しいものができました。大石農園の代表商品です。

紅ふうき紅茶を飲んでみた印象は、香りが上品でとても良い、甘みがあってまろやかな品の良い紅茶でした。
大石農園さんの公式サイトに書いてある美味しい紅茶の淹れ方をご紹介しましょう。この淹れ方で作ると、苦み、渋みがなく香りと甘みが際だつ美味しい紅茶ができました。ぜひ参考にしてみてください。
【美味しい対馬紅茶の淹れ方レシピ(ティーバッグ編)】
- ティーカップはあらかじめお湯で温めておく。
- お湯を沸かす。※ミネラルウォーターではなく水道水が好ましい。※お湯の量はティーバッグ一つに対して150ml。
- ティーカップに沸かしたてのお湯を注ぐ。
- 次にティーバッグを入れる。
- カップソーサーなどでティーカップに蓋をして約3分間蒸らす。
- ティーバッグを数回軽く揺らしてから取り出す。※雑味が出てしまうので、ティーバッグを入れたままにはしない。
- 2煎目も美味しく飲める。
※ポイントは、お湯を先に入れてそれからティーバッグを入れること。蓋をして3分間蒸らすことです。

【大石農園】
- 住所:長崎県対馬市上県町佐護東里1384
- 電話:0920-84-5176
対馬グルメ まとめ
いかがでしたか?
対馬の食の魅力が伝わったでしょうか。
魚にしても対州そばにしても、もともとの素材の良さが素晴らしい。調理法うんぬんよりも素材そのものの味を活かすという印象です。
離島ということもあり、良くも悪くも品質改良が進まず、古来からの素材そのものの良さが残っているのが対馬グルメの魅力ではないかと思います。
島の生活環境は厳しく、住民は自分たちで作物を育て、工夫を重ねてきました。その結果、他の土地にはない独特の食文化が形成されてきました。
ぜひ、対馬のグルメを楽しんでいただきたいと思います。
私の個人的おすすめは、「天然穴子」「ろくべえ」です。刺身は全般に美味しいです。
対馬唯一の酒蔵「河内酒造」の造る日本酒「白嶽(しらたけ)」や焼酎「やまねこ」にぴったり合いますよ。
文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ
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