俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード) 」。なかでも優秀な成績を収め、PRO契約をしているトップ選手たちの筋肉美が凄まじい。今回は北海道在住のPRO選手、BEASTY(ビースティ)部門の根本隼翔さん(34)を紹介する。
オホーツク海に面するとても寒い地域である北海道・北見市常呂町(ところちょう)で、漁師に牛の世話、介護の仕事に励んでいるという根本さん。最近ではパーソナルジムをオープンするなど、一人で一役も二役も担っているため、かなりハードワークな日々を過ごしながらも北海道で唯一のサマスタPRO選手として活動中だ。
「実家が漁師だったため、22歳頃から漁に出させてもらっています。牛の仕事は競りに出す前の牛たちをトラックから下ろしたり、誘導したりするのですがこれがかなりの力仕事で……。牛たちも競りに出されるのが分かっているのでとても暴れるんです。その牛の力に負けないように、押さえつけながら移動させなければならないため、まるでロデオのような感覚ですね(笑)。船に乗って降りたら介護の仕事を手伝ったり、船の仕事後に牛の世話、介護の日もあったりと、体力には自信があるのでたくさんの方の力になりたいと思い、色々な仕事をさせてもらっています」
多忙な毎日を送っている根本さんであるが、果たしてトレーニングをする時間はいつ作っているのか。聞いてみると他の選手とは少し違う方法で身体づくりに励んでいるようだ。
「たくさんの仕事に携わらせてもらうなかで、仕事もトレーニングのつもりで行っています。例えば、何か重たいものを持つことや、重たいロープを引っ張る作業なども意識を変えて行えばトレーニングになりますよね。もちろん仕事中以外にも、漁に出る前には有酸素を行ったりしていますが、近くにジムもなかったため家の限られた場所でダンベルやバーベルを使い、自分ができることをコツコツ日々積み重ねて身体をつくってきました」
もともと学生の頃は陸上選手として北海道チャンピオンになった経験もあるという根本さん。もう一度、1番を味わいたいと思い、トレーニングジムが近くになくても「自分の努力次第で大会で戦える身体がつくれる」と確信した根本さんはサマスタへの挑戦を続け、3年前に念願のPRO契約を獲得。強豪が集うなかでも諦めずに挑戦を続けており、昨年の頂上決戦『2022JAPAN PRO GRAND PRIX』では4位入賞と着実に日本一に近づいている。
「PRO選手として大会に出場させていただいていますが、正直大会に辿り着くまでも大変な環境です。しかし、ステージ上ではみんな環境や状況は関係ありません。自分の今まで行ってきたことを全力で披露するためにも、課題を明確にして挑みたい。前回のPRO戦後には(金子)賢さんに『今日は隼翔の日ではなかった』と厳しくも優しいフィードバックをいただき、とても悔しいと思った一方で『絶対に次こそは日本一を獲って賢さんに恩返しがしたい』と強い決意に繋がりました。身体を仕上げるのは上手くできていると思いますので、今後はポージング練習を強化してパフォーマンス力を身につけていきたいです」
今シーズンに向けては、「今年は色々な大会に挑戦してサマスタの選手でもここまで戦えるというのを証明し“サマスタ”という名前をもっと広めていきたいです。そしてまたPRO戦にも挑戦をして、今年こそは日本一を獲り『やっと獲れたか』と賢さんに言わせたいですね」と意気込んだ根本さん。
2023年のシーズンはどんな姿を披露してくれるのか、今シーズンも躍進を遂げる根本さんの姿に期待がかかる。
「大会に出場するとなると減量など大変なことばかりかもしれませんが、頑張った先には良いことしかありません。いよいよ今シーズンも始まりますが、ぜひこれから大会出場を目指そうと思っている方たちには『今が辛くても頑張った先にはきっと良いことが待っている』と伝えたいですね。とくにサマスタのステージは、今までの頑張りを最高のステージで披露できるように迎えてくれますよ!自分もたくさんの方に支えられてここまで来たと思っています。その感謝の気持ちを忘れずに今度は自分の頑張っている姿が皆さんのパワーになるように、また元気を与えられるような選手になれるように自分自身も成長しながら今後も身体づくりに励んでいきたいと思います」
取材:FITNESSLOVE編集部撮影:中原義史
提供元・FITNESS LOVE
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