3月10日(金)に開幕を迎える国際的アート見本市「アートフェア東京」まで残り1か月。公式ホームページでは2月10日(金)より、見どころとなる作品を一覧できる「ARTWORKS」を公開した。

会場レイアウトもあわせて公開し、各ギャラリーがフェア会場でどのような展示をするのか徐々に明らかに。アートファンなら眺めているだけで心が躍る内容になっている。

必見の「アートフェア東京」公式ホームページ

公式ホームページでは出展者名やジャンル、作家名から作家やギャラリーを検索できる。会場レイアウトを眺めるだけでも、きっと気になる名前が見つかるだろう。

今年もGalleries、Crossing、Projectsという3セクションに多彩なギャラリーが集う。当日、効率よく会場を巡るためにも目当ての出展者の位置は確認しておきたい。

ARTWORKSのページには各ギャラリーが選んだ「今、見るべき作品」が並び、フェア開催前から鑑賞可能。気になる作品があれば、ギャラリーに問い合わせもできる。作品はEXHIBITORSページからも探せる。

ARTWORKSから注目ギャラリーをピックアップ

公式ホームページには数多くの出展者が並ぶが、ARTWORKSから一例をご紹介。カイカイキキギャラリーは15年ぶりの参加となる注目のギャラリーだ。

海外フェアにも参加し、国内外で活躍するアーティストが所属するMISA SHIN GALLERY、タグチファインアート、KOSAKU KECHIKAにも期待が高まる。初参加となるPeal Lam Galleriesは、香港・上海を拠点とするギャラリーだ。

現代を生きるアーティストの作品とともに、巨匠たちの作品が並ぶのもアートフェアの醍醐味だという。今年はみぞえ画廊でパブロ・ピカソを、名古屋画廊でファン・ゴッホを展示する予定。

同じフロアで、中国や日本の古美術を堪能できるのもアートフェア東京ならでは。数メートル歩くだけで、国や時代を超越する体験ができる。

ジャンルを超えて表現の幅を広げる若手アーティストにも期待したい。写真、漆、日本画、書画とそれぞれの特性を生かしながら、限界点を越えようと挑戦し続けている。

コミッティを務めるMAKI Galleryの牧正大氏は、近年のアートフェア東京を国際的なクオリティを求められる場だと分析する。

「古美術から近代、現代まで日本に脈々と流れる美術の歴史をフェアで見られることを武器に、それぞれのジャンルでどんな作品をお客様に見ていただくのか、正念場を迎えるこの時期だからこそ、国際的に評価されるフェアになっていくチャンス」と述べる。

来場者の心を動かす展示を通じて、参加するギャラリー、アーティストのブランド価値の向上を目指す。