ダブリン南方に広がるウィックロー国立公園
さて、「アイルランド南部、ドライブで回りたい場所」として最初におすすめしたいのは、アイルランドにある国立公園のうち一番面積の大きいウィックロー山脈国立公園です。
公園とは言っても、柵で囲われているわけでもなければ、入場料が必要なわけでもありません。雄大な景色を見ながらドライブしたり、車ではたどり着けない山頂や湖までトレッキングできるようになっているのがアイルランドの国立公園です。もちろん、道でないところは走ってはいけませんし、ゴミを捨てたり、植物を採取することは禁じられています。

ウィックロー山脈国立公園では、比較的なだらかな山の中にピート色の川が流れる美しい自然の中をドライブできます。ピートというのは、アイルランドに多い泥炭層のことです。この地層から流れる水は茶色いのですが、濁っているのではなく、美しく澄んでいます。しかも、軟水でまろやかな味をしています。とはいえ、川の水をすくって飲んだりはされませんように!

ここにドライブに来たら忘れずに訪れたいのは、初期キリスト教会群の点在するグレンダーロッホです。私が訪れた時は雨でしたが、負け惜しみではなく、石積みの遺跡とハイクロス(ケルトの十字架)がひっそりと佇む風景には青空よりも雨空が似つかわしいように思いました。
グレンダーロッホ(Glendalough)
- 入場料:大人5ユーロ
この教会群からさらに奥へ進むと国立公園インフォメーション・オフィスがあり、そこを基点にして、湖や山麓のトレッキングを楽しむこともできます。
また、インフォメーション・オフィスへ向かわず、メインロード(R756)をハリウッド(Hollywood)方面に走るとあるのが、鉛鉱山跡(Glendasan Valley Lead Mines)です。
ここから谷間を見下ろす眺めは、私見ですが、ウィックロー国立公園の中でも一二を争う素晴らしさに思えました。

最後に
いかがでしょう。この風景に身を置いてみたい気持ちがふつふつと湧き上がってきませんか?
お伝えしたいアイルランドの魅力はまだまだ続きます!どうぞ、お楽しみに。
文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ
【関連記事】
・避暑地アッター湖で、クリムトセンターと「クリムトの庭園」を訪ねる
・ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
・高速列車「あずま」で東海岸を行く、ロンドンーエディンバラ間鉄道の旅
・【北海道】異国情緒溢れる街・小樽に行ったら、たくさんの笑顔に溢れていた。
・ハワイ・ハレイワタウンでランチをするなら?食べたい内容別のおすすめ5店を紹介