【こっそりミームを教えます・83】 ネット上で飛び交うネットスラングたち。その誕生の理由はさまざまで、ちょっとした発言がいつの間にか浸透していくものも数多く存在する。今回紹介するのは「がいしゅつ」というネットスラング。この言葉はどんな意味で、どのように生まれたものなのかを見ていこう。

ネット掲示板発祥の「がいしゅつ」とは?読み間違いから生まれたネットスラング
「がいしゅつ」の誕生は読み間違いがきっかけ(画像はイメージ)(画像=『BCN+R』より 引用)

ネットユーザーの遊び心ゆえの「がいしゅつ」や「すくつ」

 「がいしゅつ」が生まれたのは、2000年代の2ちゃんねるなどのネット掲示板。「がいしゅつ」は「既出」(きしゅつ)の読み間違いから生まれたネットスラングで、恐らくは「既(キ)」と「概(ガイ)」を勘違いしたものではないかと言われている。

 読み間違いから生まれた言葉のため、「がいしゅつ」は「既出」と同じ意味となる。同じように読み間違いから生まれたネットスラングは他にもあり、巣窟(そうくつ)の読み間違いである「すくつ」などがある。何も知らない人が見ればただ漢字の読み方がわからない人になってしまうが、あえて間違った読み方を使うのはネットユーザーの遊び心ゆえなのだろう。

 どうやら「がいしゅつ」が使われるようになった同時期には、読み間違いや勘違い用語が「(←なぜか変換できない)」というワードと合わせてネタとして流行していたようだ。勘違い用語としては「ふいんき」(正しくはふんいき)や「げいいん」(正しくはげんいん)など、日常生活で間違えがちなものがスラングとして浸透していたようである。

 どの言葉も「漢字がわからない人」になってしまいそうだが、あえて間違ったまま使うというお茶目さが2000年代のネット掲示板で浸透した要因だったのであろう。今は見かけることが少なくなったネットスラングではあるが、ちょっとしたきっかけでまた流行する日が来るかもしれない。(フリーライター・井原亘)

「がいしゅつ」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード

  • てぇてぇ
  • ホカンス
  • 資さんうどん
  • 白湯メイク

■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

提供元・BCN+R

【関連記事】
乗り換えたい新料金プラン、1位はNTTドコモの「ahamo」
【申請編】マイナンバーカードを作ろう! 自撮り向きスマホで顔写真を撮って申請
マスクの一時置きにピッタリ! 抗菌・おしゃれな「マスクケース」まとめ
改悪続くクレカの還元 キャッシュレス決済の本命は即時決済?
デキる人はこう使う! ビデオ会議で差がつく「Zoom」の超便利テクニック