ムーブメントを除くすべての部品は、ブランドに合わせてカスタムメイドされている。目指したデザインはミッドセンチュリーのモダンなスタイルであり、ケースは特殊な金型から成型し、5軸のCNCフライス盤により精度を高めている。 リューズ、ムーブメント・ホルダー、ケースバックの穴とネジは約5ミクロンの精度が必要となっている。

【ラウンド(丸形)の時計ばかりじゃ面白くない!?】左右非対称のクッションケースが目を引く、英国の新鋭“Moels +Co.(モールス・アンド・コー)に注目
(画像=画像をクリックして拡大、『Watch LIFE NEWS』より引用)

時計界ではラウンドケースが一般的なため、横長のクッションケースは奇抜なデザインに思えるが、実際は人間工学に基づいて設計されており快適な装着感を実現しているそうだ。ケースは縦が33mm(ラグを含めて41mm)、横が45mm、厚さ11mm(ドーム形サファイアクリスタル風防を含め)。前腕の形状に沿う長方形のデザインのため手首にフィットし、シャツの袖口にも簡単に納まるように設計されている。

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左右非対称のシンプルかつ個性的な文字盤は、芸術、建築、音楽などの分野で広く使われているデザイン概念“黄金比”に従ってデザインされている。

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アルミニウム製の文字盤は、下地に手作業でペイントを施したのち、ピグメントコーティングの加工を施して仕上げられている。控えめな独特の光沢感を備えており、光の反射により文字盤の色味がわずかに変化するため、ユニークで魅力的な効果を生み出している。

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文字盤には特別にカスタムされたアラビア数字のアプライドインデックスが配置。細長いテレビ型のケースを覆うように放射状に罫線を配置することでデザインバランスを整え、同時に優れた視認性を確保することに成功している。

文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

提供元・Watch LIFE NEWS

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