ヤマト運輸は2月6日、宅急便の運賃を4月3日から値上げすると発表した。対象は宅急便、宅急便コンパクト、EC(ネット通販)商品配送のEAZY、国際宅急便で、運賃改定率は約10%。エネルギー価格や賃金の上昇の一部を運賃の値上げで吸収する。今後は、外部環境変化の影響を反映させるため、年度ごとに宅急便の運賃を見直す。
運賃は荷物のサイズや届け先によって異なるが、宅急便コンパクトの関東から関東への運賃は40円高い650円に、関東から関西は50円高い710円になる。宅急便の60〜200サイズは関東から関東で10〜880円、関東から関西で20〜1440円高くなる。
ヤマト運輸を傘下に持つヤマトホールディングスは同日、2023年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は従来予想を260億円下回る1兆8090億円(前期比0.9%増)、営業利益は従来予想を140億円下回る610億円(同21.0%減)となりそうだ。コストの上昇が利益を圧迫する。
提供元・DCSオンライン
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