クロスプラスは、男性の尿漏れの悩みに着目したパンツブランド「キープガード(KEEP GUARD)」を立ち上げ、自社ECサイトを始め、楽天やアマゾン、全国のドラッグストア、量販店で販売を展開している。

「トイレで用を足した直後」や「くしゃみをした時」、「お酒を飲みすぎた時」など、ちょっとした軽い尿漏れなら、年齢に関係なく多くの男性に経験があるのではないだろうか。実際、クロスプラスが20代から50代の男性を対象に行った実態調査では、健康に関する悩みとして薄毛と並んで尿漏れと頻尿が3番目に多いことがわかった。特に尿漏れした後にパンツを汚してしまうことも悩みだという。

クロスプラスは、男性のライフステージにおける悩みや課題を解決する商品を開発し、フェムテックの次なる市場として注目されるオムテック市場に参入する。「キープガード」の開発は、コロナ禍の2020年5月に販売を開始し、記録的な大ヒットとなった「パステルマスク」のメンバーらが中心になって手掛けた。クロスプラスでは1カ月半に1度、新商品検討会を実施し、あらゆる部署からアイデアを吸い上げ、新設されたライフスタイル事業部が企画としてまとめあげて役員にプレゼンしているという。こうした社内の活力が同社の強みだ。

「キープガード」は2層の吸水生地と防水布からなる3層構造で、汗臭発生源となる細菌の増殖を99.9%抑制するナノファイン加工で構成されたパンツだ。ペットボトルのキャップ分くらいの吸水力があり、軽い尿漏れなら不快なく一日を過ごせる。「イケてるオレ達の尿漏れパンツ」というキャッチコピーにあるように、尿漏れパンツには珍しいレオパード柄やラベンダー、カーキ、ブラックの全4カラーがラインアップしている。価格は1,650円。

「キープガード」のMD担当の鈴木博幸氏は、「出産直後の母乳漏れを解決する『吸水パッド付き授乳インナー』を開発したのですが、この機能をほかにも応用できないかと考えたのがスタートでした。今後、伸びていくであろうオムテック市場を開拓していこうとなりました。ドラッグストアでは、介護用として男性の失禁や尿漏れをケアするものは売ってはいましたが、私どもは格好良い大人の男性をターゲットに設定しました。ですから、ワックスや化粧品、整髪剤が置いてある棚に設置して展開しています」と語る。

キャンペーン用のイラストは、企画の段階から携わったデザイナーの木村伊穂李氏が自ら描いた。「尿漏れ経験のある男性が多いことが判明し、そんな男性たちの日々の生活を快適にできる商品をと思い、そこで見た目もかっこよく、身体の悩みをケアできる尿漏れパンツを考えました。みんな同じような身体の悩みを抱え、それは恥ずかしがることではなく、軽く明るく考えて、いつまでも元気に格好良く過ごしてほしいという思いがあります。今後、メンテックならぬ、おじテックが広がっていったらよいなという願いも込めて開発しました」と話す。

実際に「キープガード」を履いているという30代の男性は、「機能的に漏れないということはもちろんですが、このパンツを履いていることによる安心感がありますね。以前はズボンにシミを付けてしまうこともありましたが、トイレ前後もストレスフリーに過ごせる気持ちの変化の部分も大きいと感じます」とコメントしている。

フェムテックが一般的になり、PMS(月経前症候群)に対してもひとりで悩まずに社会全体の課題として考えるようになってきている。健康に関する悩みをひとりで抱えている男性もきっと多いだろう。そういった社会課題の解決に繋がる商品をクロスプラスは今後も開発し続けていくという。

クロスプラスがオムテック市場に参入 薄毛と並んで悩む男性が多い尿漏れをケアするパンツを開発
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)
クロスプラスがオムテック市場に参入 薄毛と並んで悩む男性が多い尿漏れをケアするパンツを開発
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

文・セブツー編集部/提供元・SEVENTIE TWO

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