ゴルファーなら誰もが突き当たる悩みが解決するかもしれない。初心者には難しい5番や6番が、まるで8番のようにラクに打てるアイアンがあるという。
老舗メーカー「東邦ゴルフ」が開発・販売開始した、全番手シャフトが同じ長さの「ワンレングスアイアン」を紹介しよう。
同じ長さに統一した「ワンレングスアイアン」
通常、アイアンは番手ごとにシャフトの長さが異なるため、打つたびにスタンス幅を変えたり、ボール位置を変えたりする必要がある。
しかし今回の製品では全番手のシャフトの長さを統一することで、スタンス幅やボール位置の変更にわずらわされることなく、同じスイングで飛距離の打ち分けができる。一般向け商品としては画期的なアイアンだという。
開発の背景には愛用者の声があった。同社には「アイアンは5番、6番がなかなか当たらず難しい」「ショートアイアンが飛ばない」「長さが違うため番手ごとに姿勢を調整する必要があり慣れない」という意見が多く届いていたという。
加えて世界的にも有名なゴルファーが愛用する姿を見て、一般ゴルファーのあいだでもワンレングスアイアンの認知度が上がってきたこともある。
初心者はもちろん、中上級者にとっても姿勢を変えずに打ち分けができるという大きなメリットがあるという。
ヘッドの工夫が安定したアプローチを実現
シャフトの長さは一般的に扱いやすいとされる8番アイアンに統一し、重さも均一に仕上げている。番手を変えても同じアドレス、同じスイングで打つことができるため、打ちにくいという声の多い5番や6番も「やさしいアイアン」に化ける。
一方でヘッドの内部構造は番手ごとに緻密な変化を加え、ロフト角・ライ角を最大限に工夫。最適な重心位置をとらえる。
さらに、軟鉄鍛造ならではの高い品質と、心地よく柔らかい打感が特長だ。高い技術でヘアーライン加工をされたフラットなフェースは正確なスピンコントロールを保証し、精密なスコアーラインは強烈なスピンを生み出す。使い手が思い描く、安定したアプローチを実現する。
「自分好みの振り心地にアレンジしたい」という要望に応え、重量調整可能なネジ式モデルも開発した。4箇所のビスを外したり他素材に変更したりすることで、ヘッドの重量を調整可能。中上級者も満足できるモデルになっている。
ゴルフクラブ製造の歴史とともにある「東邦ゴルフ」
創業62年の老舗ゴルフメーカー「東邦ゴルフ」。製造を手がける職人は、木製が主流だったゴルフクラブのヘッドの壊れやすさを憂慮し、当時としては型破りだったプラスティックヘッド、俗にいうカーボンヘッドを開発した実績をもつ。
クラブフェースに異種金属圧着(チタンフェース)を取り入れたり、キャビティバックの名づけ親でもあったりと、同社なしにゴルフクラブ製造の歴史は語れない。
まさに日本人のためのゴルフクラブを知り尽くしたメーカーが生み出した、新しいアイアンが「ワンレングス 軟鉄鍛造アイアン」だ。
ワンレングス 軟鉄鍛造アイアン/ワンレングス 軟鉄鍛造アイアン(ネジ式)
番手:#5、#6、#7、#8、#9、#PW
販売形態:#5~9・PW 6本セット販売、または各番手単品販売
価格:1本¥22,000~、6本セット¥110,000、ネジ式6本セット¥132,000
(SAYA)
※価格はすべて税込