ボア・タルジ(訳:こんにちは)!ゆまです。
かつて"ブラジルの日本人街"と呼ばれていた「リベルダーデ(発音はリベルダージ)」。現在は中国や韓国のお店も増え、東洋人街として名を馳せている。しかし、未だに日本人街と呼ばれていた名残が色濃く残る。世界最大の日系社会がある、サンパウロ市の「リベルダーデ」をレポートします。

リベルダーデってどんな場所?
リベルダーデとは、ポルトガル語で「自由」の意味。元々は黒人奴隷や罪人の絞首刑広場や墓地だった名残から、 その名が付けられたと言います。1908年から始まったブラジルへの日本人移住者たちは、第二次世界大戦頃からリベルダーデに「日本人街」を作りました。現在は日本人の人口が減り、中国・韓国からの移民が多くなった事から「東洋人街」と呼ばれています。

日本人移民の遺産!リベルダーデ・日本広場の石碑
2018年は日本人移民110周年で、ブラジル各地で盛大にお祝いのイベントが催されました。リベルダーデでは、地元の日本人や日系人が働きかけ、リベルダーデ広場が「リベルダーデ・ジャポン(訳:日本)」、駅名がリベルダーデから「ジャポン・リベルダーデ」に改名。ジャポン・リベルダーデ駅を出て左手の広場に石碑があります。

ラジオ体操の記念塔も!
なんと、ラジオ体操の記念塔も。日本人移民が持ち込んだラジオ体操は、今でも毎朝6時から行われおり、「健康のために良い」と非日系のブラジル人も参加しています。ラジオ体操は、サンパウロ州でも6月18日が「ラジオ体操の日」として制定されており、年に一回は「ラジオ体操一万人大会」も開催と盛んです。
土日は屋台で大賑わい!

週末になると、駅前では屋台が立ち並びます。ここでは、ブラジルの先住民風のアクセサリー、お面、置物、日本の箸や扇子などの雑貨、食べ物などが販売されており、大勢の人が買い求めに訪れます。日本のアニメなどのコスプレイヤーを見かけることも。
提灯、鳥居、日本庭園

日本人街の象徴の一つ、提灯、鳥居、日本庭園。鳥居が建っている橋は、サンパウロ州の姉妹都市である大阪府の名前をとって「大阪橋」と名付けられています。提灯は、リベルダーデの町中に建てられており、なんと信号機まで提灯の柄。日本庭園は無料で入れるので、少し覗いてみるのもお勧めです。