美しいだけのもの、高価なだけのものではなく、エシカルでサステナブルなアイテムを身につけたい──そんな気運が確実に高まっている。

天然素材のシューズで世界的に知られる「Allbirds(オールバーズ)」が、100%植物性のプラントレザースニーカー「Plant Pacer(プラントペーサー)」を2月8日(水)に発売した。

世界的に高い評価を得る「Allbirds」

Allbirdsは、サッカー元ニュージーランド代表のティム・ブラウン氏とバイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンジャー氏による異色のブランドだ。

地球環境への負荷を考慮したサステナブルな商品を送り出し、環境活動家でもあるレオナルド・ディカプリオ氏が投資をするなど、世界中で高い評価を得ている。

今回の製品では、米国で天然素材のプラットフォームを提供するNFW社とのパートナーシップにより誕生した代替レザー「MIRUM」を使う。フットウェアでは初めての試みとなる。

一般的なレザー素材とは異なり、100%プラスティックフリー、100%ヴィーガンの素材で、米の籾殻や柑橘類などの農業副産物、天然ゴム、植物オイルといった天然素材のみを使用している。

「ファッション企業はあまりにも長い間、環境よりも既成のやり方やコストを優先し、石油からできた合成繊維や持続不可能なレザーに頼ってきました」とティム・ブラウン氏は語る。Plant Pacerは、このような状況に終止符を打ちたいと考え開発されたものだという。

植物由来の素材とナチュラルなデザインが特徴

アッパーにはプラントレザーMIRUMを使用し、従来の牛革よりも88%、市販の合成プラスティックレザーよりも75%低いカーボンフットプリント*を実現。

ユーカリの木をベースにしたテンセル・リヨセルを使用して開発されたライニングは、柔らかく通気性があり、従来のレザースニーカーよりも快適な履き心地になっている。

ミッドソールにはサトウキビから生まれた素材、SweetFoam(スウィートフォーム)を採用。天然ゴムを使用したアウトソールは、高いグリップ力と安定性を提供する。

デザインも自然界の形や曲線からインスピレーションを受けている。表情豊かな波状のミッドソール、クリーンで洗練されたディテール、ユニークなトレッドパターン、クラシックなカップソールステッチがPlant Pacerを特徴づける。