目次
α世代へのマーケティング
 ・α世代、ミレニアル世代の両方へのアプローチ
 ・「コスパ」より「タイパ」
 ・「モノ」より興味や経験
まとめ

α世代へのマーケティング

今までとは異なる価値観・考え方をもつα世代ですが、いずれ史上最大の消費力を持つことが予測されます。そんなα世代に向けて、企業やサービス提供者たちはどのようなマーケティング施策を行えばよいのでしょうか?

ここからはα世代へのマーケティングのポイントについて解説していきます。α世代へのマーケティングは以下の点に注力してみましょう。

● α世代、ミレニアル世代の両方へのアプローチ
● 「コスパ」より「タイパ」
● 「モノ」より興味や経験

α世代、ミレニアル世代の両方へのアプローチ

α世代は現時点ではまだ幼く、消費の主体となる前段階です。そのためα世代の親世代にあたる「ミレニアム世代」に着目し、α世代・ミレニアル世代の両方へのアプローチを意識する必要があります。

ミレニアル世代は1980~95年ごろの生まれの世代を指す言葉で、特徴としては自分の考えや価値観に合った「価値のあるもの」に対して、購買意欲を持つ傾向があります。

周りの人たちと共有できる楽しさや、自分にとって特別である感覚などを重要視するため、「モノ」よりも「コト」を重要視します。

そのため自分の子供に関する消費でも、子供に優れた体験や特別な知識がもたらされる商品や環境、経験に積極的であることが考えられます。

「コスパ」より「タイパ」

前述していますが、α世代はタイムパフォーマンスへの意識が強い世代です。

そのためマーケティングに関しても、「出したコストに対する成果やサービスの満足度」であるコスパ(コストパフォーマンス)よりも、「かけた時間に対する成果や効果」であるタイパ(タイムパフォーマンス)に重きを置きましょう。

α世代にとって膨大な情報が手に入れられる環境は当たり前のようになっています。その中で時間がかかってしまったり、手間がかかったりしてしまうことは、「タイパが悪い」といってすぐに切り捨ててしまう傾向があるのです。

α世代は、限られた時間そして膨大な情報の中で、いかに効率よく情報を得たり、商品を手に入れられるかを重視しています。

「モノ」より興味や経験

クオリティの高いデジタル環境に慣れたα世代は、「モノ」よりも自らが得られる経験や自らの価値観に合った興味の高いものに価値を感じる傾向があります。

現代は商品やサービスなど「モノ」であふれており、安価でもクオリティの高い「モノ」が多く存在しています。

そのため、α世代は物質的な豊かさには強い関心を抱かず、新しい経験や斬新な商品、自らの価値観に共通する人などに興味を持つ傾向が強いのです。

前述したように、α世代は自分らしさや多様性を重視し、様々な考え・価値観を認める傾向にあるため、それらに触れる中で自分らしさや自分にとって特別なものを発見していきたいのではないかと考えられます。

これらを鑑みて、前項の『「コスパ」より「タイパ」』と組み合わせると、短時間で新しい学びができるものや、効率よく様々な人たちと関わって多くの価値観に触れられるものなどがα世代には効果的だと考えられます。

まとめ

今回の記事では、α世代の特徴や価値観、α世代にマーケティングを行う際のポイントについて解説しました。

現状では、α世代はまだまだ幼い子供ですが、未来の消費行動を作ることは間違いありません。α世代が社会に出るまではまだ時間がありますが、将来経済に大きな影響を与える存在の特徴を押さえておくことはとても重要です。

α世代の特徴をまとめると以下の通りです。

● デジタルネイティブである
● タイムパフォーマンスへの意識が強い
● オンラインの交流や活動に関心が強い
● 自分らしさや多様性を重視する

α世代の考えや価値観、そしてどんなことを有意義に感じるかを考え、α世代へのマーケティングを成功させましょう。

提供元・MarkeTRUNK

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