日本にもあるコウノトリにまつわる伝説

コウノトリにはなぜ「赤ちゃんを運んでくる」という逸話があるの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

ヨーロッパにおいて、コウノトリが赤ちゃんを運ぶという伝承があるように、日本にもコウノトリに関する伝承が残っています。
そこで、ここからは日本におけるコウノトリの伝説をご紹介します。

鴻巣のコウノトリ伝説

埼玉県鴻巣市にある「鴻神社」、この神社には地名の由来となるコウノトリの伝説が残っています。

「鴻神社」が創建する前、この地には木の神と地元で呼ばれる大木がありました。
この木は地元では大いに大切にされ、お供えをし祀っていました。
もしお供えをしないと災いを起こしていたともいわれています。

そんなある日、この木にコウノトリがやってきて卵を産み、大切に育てていました。

ところが、どこからともなくヘビが現れ、コウノトリが大切に育てている卵を食べようとしたのです。
このヘビから卵を守るため、コウノトリは勇猛果敢に戦い、その果てに勝利しました。

するとその後、木の神が人々に危害を与えることは無くなり、平和な日々が訪れたのだとか。
平穏に過ごせるようになった人々は、この木の下にお宮を作り「鴻の宮」と呼びました。

そして、そのお宮をこの地の守り神としたとしたのです。
このコウノトリに関する伝説と神社から、この地は鴻巣という呼ばれるようになったとされています。

久久比神社のコウノトリ伝説

兵庫県豊岡市にある「久々比神社」にも、コウノトリ伝説が残っています。

この地にある下宮地区はその昔「ククイ村」と呼ばれていました。
ククイとはコウノトリの古称です。
このククイ村は、古来よりコウノトリが大空を舞う地域とされています。

そしてその情景から日本書紀にコウノトリ伝説が残っています。
その昔、垂仁天皇(すいにんてんのう)の時代、息子の誉津別命(ほむつわけのみこと)とともに宮殿前に立った際、コウノトリが大空を舞っていました。

それを見た誉津別命は「あれはなにか」と問いました。
当時皇子は大人でしたが、この時まで言葉を話すことができなかったとされています。

しかしその日、コウノトリを見て言葉を発しました。
それに天皇は大変喜び、「誰かあの鳥を捕まえて献上せよ」と指示を出しました。

その中で天湯河板挙(あめのゆかわたな)という人物が「私が必ず捕らえて献上します」と申し出て、コウノトリを追いかけていきました。
そして、はるか遠く出雲国もしくは但馬国で捕らえることに成功し、無事に献上しました。

このことからククイは、霊鳥として大切にされる存在となりました。
人々はその鳥が住んでいる土地を久々比と呼ぶようになり、同地で名前の似ている木の神「久久能智神(くくのちのかみ)」を祀る神社を創建しました。
これが久々比神社のはじまりとされています。

まとめ

赤ちゃんを運んでくるという伝承のある「コウノトリ」。
実際にはその正体は、コウノトリの仲間であるシュバシコウとされています。

この言い伝えは、ヨーロッパが古くからシュバシコウの繁殖地となっていること、そして繁殖のために渡ってくるのがちょうど春先で、中世の人たちの出産シーズンとも被っていたというのが理由だとされています。

提供元・FUNDO

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