1月3週目に、例年にない大寒波がくると予報が出た。その前にもう少しだけ様子を見ておこうと、めっきり渋くなった大阪湾奥にメバリング釣行へ。新月大潮の上げと、条件は悪くない。少し数は物足りないが、型に恵まれた真冬のライトゲームをレポートしたい。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
釣行日は1月22日、新月回りの大潮上げ。ライトゲームの条件としては、非常に良いと言える。海水温は12℃弱と、まだ何とかなる。夕刻にエントリーして、まずは2.5gのメタルバイブレーションを使って、ボトムをさーっとトレースしてみた。
一尾キビレっぽいのが乗る。しかし、甘く入れていたドラグで、前に走られてバラし。ちょっと痛恨の思いがした。せっかくの真冬の釣り日和に、ファーストフィッシュをバラすとは不吉だ。それ以降、ボトムに気配がなくなる。17時頃日没、ここから寒くなる気温に耐えながら、2時間無の時間を過ごした。
ミスバイトに沈む
メバリングのセオリーとして、表層からワーミングで見ていく。19時からは、典型的に浮いたメバルを探してサーチした。釣り場を往復しながら、徐々にレンジを下げていく。コースは岸壁から少し離したところから打って、少しずつ壁ピタに近付けていった。
その壁ピタで、連続して二発触った。同じ魚だろうか?その後、ワームをかえて同じレンジ、深いレンジを打ち直してみるも、さすがに見切られた。このミスバイトも相当きつかった。頭を抱える思い。
粘りワンポイントで2尾
ここからは執念の釣りになってくる。逃した魚は、すでに約3尾。獲れていたら、もう上がってもよかったかもしれない。一応、今年はまだボウズはしていないので、この記録は続けられる限り続けたい。
キワのトレースで手数をほとんど見せていたが、ひとつだけ、プラグという攻め方を残しておいた。やはり表層からだ、と東西一本の堤防に踵を返して、プラッギングを開始。すると、5分ほど歩いたところで、ややオープン気味に打ったのに乗ってきた。
なかなかの型である。足元を見ると、堤防の凸の部分に、係留用のものか、ロープみたいなものが絡んでちょっとした地形変化を形成している。ここは打ち場所かもしれない。
プラグをシンキングにかえて、表層から少し沈めたところをサーチ。レンジを下げて二投して、ワームに切り替えた。1.5gのヘッドで、20カウントほど沈めたところ、巻き出してすぐに触ってくるが、乗らない。ああ、と声を洩らしながら一瞬ベールを返してレンジを入れ直したところで、ラインが前に走った。
かなり厳しい海で、こんな良い型が絞り出せるとは思っていなかった。上がってくるときのシルエットを見ると、尺じゃないかとさえ見えたが、そこまではいかない。しかし、口を手で掴んでつくづくと眺めて、メバルってやはり大型はめっちゃ格好いい魚だと感動する。最近、あまり私の相手をしてくれなくなったアジと比べて、この一年二年でまた一段と惚れ直した。ガチ恋しちゃいそう。いずれメバルを求めて、磯にまで行きかねない。