カタールW杯日本代表GKシュミット・ダニエル(30)は、シント=トロイデンVV(STVV)の正守護神として活躍。以前からステップアップ移籍に対する強い思いを明かしているが、今もなおSTVVでプレーしていることに複雑な心境を抱いている。
同選手はカタールW杯開幕直前、『ユーロスポーツ』のインタビューで自身の今後に言及。「ひとつの目標は、プレミアリーグでプレーすることです。ブンデスリーガやリーグアンへのステップアップが可能であれば、それもいいですね。セリエAやラ・リーガも魅力的ですけど、外国人枠があるので厳しいかもしれませんね」
「(ブンデスリーガやプレミアリーグなどから)オファーは一度も届いていませんし、オファーが届かない理由がなんとなく分かります。もっと頑張らないといけないと思っています」と、移籍願望を語っていた。
そんなシュミット・ダニエルは、今季もSTVVの正守護神として活躍。ベルギー1部リーグ第24節終了時点でSTVVの失点数は「25」と、リーグ4番目の少なさを誇っている。
ただ本人は今月上旬、ベルギー紙『Het Belang van Limburg』のインタビューに応じた際に「どのクラブも僕に興味を示さないですし、移籍のチャンスはない。今でもそのような状況です。だからSTVVで通算200試合出場を達成する日が来るかもしれませんね」と、依然としてオファーが届かないことを告白。
「なぜかヨーロッパでは日本人ゴールキーパーの人気がありません。なぜかは聞かないでください」とコメントを残している。
また『Het Belang van Limburg』は同選手の発言をうけて「シュミット・ダニエルは非常に信頼できるキャップストーンであり、ゴール前での存在感もある。彼がより大きなクラブとつながらないのは、とても不思議なことだ。ベルギーのトップクラブでプレーしていても違和感がないのは確かだ」と綴っている。
欧州クラブ在籍の日本人ゴールキーパーでは、かつて柏レイソルでプレーしていたGK中村航輔(27)がポルティモネンセの正守護神として活躍。2022/23シーズン開幕から今年1月17日までのポルトガル1部リーグ戦における1試合平均セーブ数が「4.7」とリーグトップの記録を誇っている。
中村航輔の台頭により日本代表ゴールキーパー枠を巡る争いが激しくなる中、シュミット・ダニエルも今年3月の代表戦にむけて結果を残すことがより一層求められる。