2023年のトレンドはデジタルと社会問題
そんなBiHUBのプログラムには、現時点で全62種類ものコースがある。基本的なものには、コーチや選手の育成プログラムや、医療や栄養学など選手をサポートする業務に関連するもの、クラブ運営業務に関するものなどがあるが、ここ数年間でさらに興味深い新たなコースが続々と追加されている。
例えば、BiHUB公式ページでトレンドとして紹介されている新たなコースを挙げてみよう。「Eスポーツ入門コース」「スポーツと持続可能性コース」「女子サッカー事業コース」「スポーツにおけるブロックチェーンコース」と、コース名だけでも、現代社会の中で問題視または注目されている分野というのが感じられるだろう。
中でも女子サッカー関連のコースはいくつか存在し、特に興味を持つ人々が格段に増えているようだ。また世界中で想像を超えるほどの可能性を秘めていると言われる、デジタルとスポーツを組み合わせたEスポーツのコースでは、サッカーを含めたスポーツの次世代ビジネスが成り立つ理由などを専門アドバイザーが解説するなどし、先進的な内容を学ぶことが出来る。
その他、スポーツビジネスとデジタル仮想通貨との関わりなどを学ぶブロックチェーンコースは、今後のサッカー業界でも重要視されてくるとして注目度が高まっている。ビットコインなどの通貨がスポーツ業界にどんな利益や革新をもたらすのかを専門家と共に学んでいくのは、将来を見据えた大きな意味のある時間になるだろう。
現代サッカーの在り方:広い視野で見る
仮想通貨やEスポーツ、女子サッカー事業の拡大、スポーツを次世代へとつなぐ持続可能な事業。BiHUBで注目度が高まっているこれらのコースは、社会全体を視野に入れた時に問題視または注目されている事柄そのままと言えよう。
つまり現代におけるサッカーの在り方とは、もはやサッカーそのものにフォーカスするだけでなく、広く社会全体を見渡し社会をより良くしていくこと。まさにバルセロナが率先して提示している姿勢のことが、挙げられるのではないだろうか。それが当たり前の状況に変わった時に、次のアクションがどうなるのかが最も気になるところだ。