モリっと盛り上がった大胸筋!25年間筋トレを頑張れたのはコンプレックスと妻の喝【筋肉道Vol.77】
(画像=『FITNESS LOVE』より 引用)

トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、メンズフィジーク競技とベンチプレス競技の全国大会の舞台で活躍する大森浩光さん(42)。大森さんにトレーニングライフを遡ってもらうとともに、約25年間筋トレを継続することができた理由とコツを教えてもらった。

大森さんは17歳のころに毎日潰れるまで腕立て伏せをしたり、自宅のコートハンガーにぶら下がって懸垂をするところから身体づくりが始まった。
「僕は身長が低く、体重が軽くて非力でした。なので筋力を付けて自信を持ちたいと自重トレーニングを始めました。3カ月ほどで脇が閉じにくくなり、筋肉が付いてきたことを実感しました」

21歳まではいわゆる細マッチョだったという大森さんは、スポーツジムのアルバイトを始めたことで本格的なウエイトトレーニングに熱中していった。
「ジムで働きながらトレーニングの知識を身に着けていきました」

身体の変化とともにコンテストへの興味も湧いてきた大森さんは、2015年にベストボディ・ジャパンに挑戦。翌年の2016年からはメンズフィジーク競技に出場するようになった。
「2016年に東京選手権で4位、東日本フィットネス選手権で4位となかなか表彰台に上がることができませんでした。成績を残したいという気持ちでボディメイクを頑張っていました」

大会で思うような結果が出なかった大森さんだったが、2022年ゴールドジムJAPAN CUPでメンズフィジークマスターズ172cm以下級で2位に輝いた。成功を後押ししたのは“奥さんからのプレッシャー”だった。
「私の成績が伴わないと、妻から喝を入れられます。そういったプレッシャーもあって頑張ることができました」

大森さんはメンズフィジーク競技だけでなく、一昨年からベンチプレスの大会にもチャレンジしている。
「2021年にマッスルゲートのパワーコンテストに出場して、ベンチプレス競技の面白さを知りました。昨年、第一回新人東京ベンチプレス大会は男子最優秀選手賞、東京都秋季ベンチプレス大会M1男子66kg級優勝をいただき、今年はジャパンクラシックベンチプレス選手権に出場。マスターズⅠ男子66kg級で147.5kgの記録で4位でした。メダルが取れなかったので、再チャレンジしたいです」

メンズフィジークやパワーリフティングで活躍する大森さんにトレーニングを長く続ける理由とそのコツを聞くと、筋トレを始めたときの動機が今でも心に残っているという。
「強くなりたいという強力なモチベーションが継続の理由です。17歳のころ、小さくて弱かった自分が筋トレをすることで変わることができました。今でもベンチプレスでもっと重いものを挙げたいとか、そういった目標が原動力になっています。何か目標を持つことが大切だと思います」

最後に大森さんの2023年の目標を聞いた。
「メンズフィジークで優勝したことがないので優勝したいです。昨年からベンチプレスの大会に出場するようになり、重量への意識が強くなったことでサイズがデカくなっています。継続してしっかりと結果につなげたいです」